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保護者ブログ
2024/09/06
シュタイナー学校の一年
秋祭り!今年も和太鼓の練習はじまりました。
和太鼓にこめられた怒りと悲しみ 親と教師でつくる本校。保護者は様々な役割を分担してクラスを支えます。中でもクラス行事をサポートする行事係は、行事に向かう子どもたちの様子を近くで見ることができます。 6年生の行事係の仕事は秋祭りの和太鼓のサポート。練習会場の予約や太鼓の運搬車の調整などをします。私は6年生で初めて行事係になりました。ある日、子どもたちの和太鼓の練習を聞いていると、急に鬼気迫る音が聞こえてきてゾクッとしました。それまでの演奏とはまったくの別もの。あとで聞くと、その日は先生が三宅太鼓の由来を話してくれたそう。 楽しい祭り太鼓とは雰囲気がちがう佐渡島の三宅太鼓。佐渡島には、無実の罪などで島に流された流人が多く住んでいました。そうした人たちの怒り、悔しさ、やるせない悲しみ、そうした気持ちが三宅太鼓には詰まっている。その話を聞いた直後の演奏は、子どもたち自身が驚くほど気迫に満ちた演奏でした。 何を込めるかで音は変わる。「打つのではなく、打ち込む!」と練習を重ねてきた和太鼓に命が通った瞬間でした。 6年生が和太鼓に取り組む理由 6年生は夏の終わりから和太鼓に取り組み、10回ほどの練習…
2024/08/05
おうちでの過ごし方
お家での遊び方 〜9歳おとこの子〜
息子はひとりっ子。幼い頃は身体が小さくて人見知りがとても強かったので、親として手を替え品を替え「遊ばせてあげなくちゃ!」と一生懸命だったのを思い出します。 そして森や木のおもちゃに囲まれた幼稚園で育ったのち本校に入学しました。 親の心配をよそに、4年生になった現在は生き物大好き!工作もお絵描きも折り紙も好き!走り回ることも歌うことも大好き!というやりたいことがたくさんある子に成長しました。 そんな息子の家で過ごすお気に入りの場所は「庭の木の上」です。 するすると木に登って、虫や鳥を観察したり、友達を招いて枝に座ってオヤツを食べたりと、まるで自分の部屋のように楽しく過ごしています。 「木の上は風が気持ちいいねんで!」と言う息子。葉の変化や空の様子などから季節の移ろいを感じたりと学びにもつながっている…かな? 発想は無限大! ある日の遊びでは「ママー!これ使っていい?」と、引っ張り出してきた布きれで扮装して、友達とともに忍者に変身!近くの斜面を駆け回りました。 ご近所さんからは「元気な忍者さんやねー!頑張れー!」とエールをいただいたり「昔の子どもはみんなこんな遊びばっかりしてたのよ〜」と、…
2024/07/22
入学・編入学の理由
あたたかな関わりの中で
偶然?必然?シュタイナー教育と出会う ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ子どもたちが生まれた当時、私たち家族は夫の赴任先である千葉に住んでいました。その社宅のマンションから歩いていける場所にシュタイナー教育をとりいれた子育てサークルがありました。子どもたちは季節のわらべうたを歌い、ぬらし絵を楽しみ、木のおもちゃやお散歩に親しみながら育ち、母の私は手しごとをしたり、シュタイナーの学びを少しずつ重ねてゆく日々の中、夫の転勤で奈良に戻ることになったのは、2019年春のこと。長男の小学校入学の年でした。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ こんな学校に行けたら!京田辺シュタイナー学校と出会ったけれど 長男が通うことになった小学校は、活気があり、先生も熱心な良いところでした。でも、今から思えば、みんなと一緒のスピードを求められるのが、何ごともゆっくりな長男には少し、しんどかったのかもしれません。そんな時、千葉のサークルでご一緒だった方が、京田辺シュタイナー学校に行く、と引っ越されたのを思い出し、その年のバザーに遊びに行きました。「こんな学校に行けたら!」心底、思ったのを覚えています。その…
2024/07/08
メディア
「メディアのない環境」は親と子への贈り物
メディアとゆっくり出会うって本当? 本校への編入を検討していた時、シュタイナー教育に関するいろんな噂を聞きました。「シュタイナー学校では〇〇が禁止らしいよ」という内容がいろいろあり、「我が家は大丈夫かな?やっていけるかな?」と不安にもなりました。多くの内容が誤解を含むもので、そうした情報に振り回されてシュタイナーらしい服(?)を急いで買ったことも今では笑い話です。 そんな中で、一定の年齢までテレビやパソコン、スマホ、ゲームなどメディアのない環境を子どものために整えるというのは本当でした。「みんな本当にしているのかな?」と色んな保護者に聞いてみましたが、むしろ、その環境を子どもにプレゼントしたくて本校を選んだ家庭もあるほどでした。 なぜ、メディアとゆっくり出会うの? メディアとの出会いに慎重な理由はたくさんあり、入学してから学んでみるのも面白いと思います。キーワードをあげると、「想像力」が「創造力」になる、「イメージする力」が「意志」や「思考力」を育てる、受け身ではなく「自分が生み出す喜び」を育てるなどなど。 「一日30分くらいは、いいんじゃない?」と思っていた入学前の私がハッとしたのは…
2024/06/24
保護者活動
父親たちの井戸端会議(移住編)
2023年度の秋祭りでは「父親たちの井戸端会議」が行われました。 そのなかで「移住・引っ越し」がテーマの座談会の様子を抜粋してご紹介します。 みんなが移住・引っ越し経験者 佐藤さん:8年の佐藤です。横浜生まれで、ずっと横浜に住んでいたんですけど、原発事故があったので西の方に引っ越そうとまず奈良に引っ越し、息子のシュタイナー学校編入に合わせて奈良と京都の県境・高の原に引っ越しました。 山嵜さん:1年の山嵜です。出身は東京なんですけど、若い時にあちこち旅をしている中で沖縄にたどり着いて、沖縄で15年くらい暮らしました。そこでシュタイナー幼稚園に出会い、3歳ごろから息子を通わせました。小学校に上がる時に日本中のシュタイナー学校を探す中で京田辺シュタイナー学校を知り、シュタイナー建築の校舎にひかれて移住してきました。 引っ越すときに葛藤や問題は? 山嵜さん:沖縄にずっと根を下ろすつもりだったんですが、シュタイナーに出会って人生が大きく変わって。雑誌で沖縄の首里のシュタイナー幼稚園を紹介する記事に出会ったのが最初です。こんな世界があるんだったら自分がここで育ちたかったな、と心の底に響きました。迷…
2024/06/24
春夏秋冬 〜京田辺ぐらしの1年〜
京田辺ぐらしの春と夏
京田辺市は、京都府の八幡市、城陽市、井手町、精華町、木津川市、大阪府の枚方市、奈良県の生駒市に囲まれています。 生活してみると、奈良や宇治もパンを買いに行ったり、ランチに行ったりする生活圏という感覚です。少し広く捉えて、京田辺ぐらしの春夏秋冬をご紹介します。 京田辺の春は2月から 2月 京田辺の春は、京都より少し早く訪れます。このあたりは梅の産地でお庭や畑にも梅の木がたくさん植わっているので、2月にはあちこちで紅白の梅が咲き誇ります。 ウグイスが鳴きはじめると梅見の季節。京都府最大で1万本の梅が見られる青谷梅林へは自転車で行けます。 京都や奈良の節分行事も気になります。どちらも30分ほどで行けるのですが、我が家は京都の吉田神社が定番です。 3月は、たけのこ三昧 3月 朝堀たけのこののぼりがあちこちで見られるようになります。家でも筍ごはんに若竹煮など筍三昧が続きます。竹取物語の舞台ともいわれる地域で竹林が多く、たけのこ堀りができる場所もあります。 3月下旬には観音寺周辺が菜の花で黄色い絨毯のようになり、各地からカメラマンが撮影に訪れます。菜の花を無料で摘むことができるので、地元の人たちは…
2024/06/05
おうちでの過ごしかた
お家での遊び方~8歳おんなの子~
お家で何して遊ぶ? 我が家は近所に年の近い子がおらず公園なども少し遠い場所にあり、一人っ子の娘は比較的一人で家の中で遊ぶことが多いです。お家でどんな風に遊んでいるか紹介したいと思います。 手を動かす、作る遊び 娘はもともと手を動かし何か作るのが好きな子です。 小さいときから、紙や段ボールで工作をしたりするのが好きで、作るのに熱中するタイプでした。 学校に入学してからは、クラスの中で折り紙ブームがあり、娘ももれなく折り紙に夢中になりました。男の子はかっこいい鳥や恐竜、女の子はお花や動物を折ったりして、多面体にハマる子もいました。クラスの折り紙上手な子から刺激をもらい、最初は折り目もきちんと合わせられなかった娘が今では親の私よりも速く、きれいに折れるようになりました。 折り紙の他に学校の手仕事の授業で学んだ編み物で、コースターを編んだり、羊毛人形を作ったり、家族の誕生日が近づくと、小物入れやお誕生日カードを作ったりする姿も。布や段ボールを使って秘密基地を作って、自分だけのスペースで楽しそうに過ごしていることもあります。 8歳の今はお絵描きに夢中。小人が住んでいる街を描いたり、かわいい女の子…
2024/05/13
シュタイナー学校のお弁当
お弁当づくり、心配ですか?
入学を検討している時、お弁当づくりは心配でしたか?うちは、めちゃくちゃ心配でした。入学してみると、給食に比べればもちろん大変ですが、想像していたよりは楽でした。その理由をお伝えしたいと思います。 お弁当の日数が少ない 今年度の息子のお弁当の回数を数えてみると130回くらいでした。「メインレッスンのみ」という午前中だけの日があることに加えて、本校の休みの長さはインターナショナルスクール並み。その分、お弁当の回数も少ないです。特に2学期以降は休みが多く「もうお弁当終わり?」という感じです。(でも、長期休み中も学童を利用するご家庭には当てはまりませんね) シンプルなお弁当でいい 毎日のことなので、シンプルなお弁当の家庭が多いです。キャラ弁などのキラキラ弁当は聞いたことがありませんし、むしろ、玄米や分付米派の家庭があるため茶色くてシンプルなお弁当が多いと思います。お弁当作りがしんどい時の定番メニューを聞いてみると、よく聞くのは「おにぎりと味噌汁」という声。スパゲッティやカレー、冷やしうどんなども多かったです。 目指すは子どもが自分で作ること? 編入して驚いたのは、老若男女問わずみんなが料理する…
2024/04/08
春夏秋冬 ~シュタイナー学校の1年~
京田辺シュタイナー学校の春と夏
京田辺シュタイナー学校で過ごす一年って、どんな感じでしょうか?季節の花と音楽と祝祭に彩られた一年を保護者目線でご紹介します。 春は、なんといっても入学式 桜や菜の花が咲く中、かわいらしい新1年生を迎える日を子ども達も楽しみにしています。5年生は、新1年生のために一人ひとりの名前を大きく美しく画用紙に書き、春の花いっぱいの花冠をつくります。8年生は、入退場の時に手をつないで歩きます。3年生と12年生はこれから一年間、教室がお隣さん。保護者も新しい仲間との出会いを楽しみに、入学式や歓迎行事の準備をすすめます。 新しく始まる授業にワクワク 学年がひとつ上がった子どもたちは、新しく始まる授業にワクワクしています。3年生から始まる生活科では米づくりや毛糸づくり、家づくりなど衣食住を自分の手で生み出します。4年生で学ぶ古事記や北欧神話、動物学は子どもたちが大きくなってもよく覚えている授業のひとつです。5年生から始まる世界史と日本史は「やった~!」と飛び上がって喜ぶクラスもあるほど。6~7年生になると、物理や化学、天文学など、それまで触れたことのない世界に導かれます。 メイポールダンス~花と緑の祭り…
2024/03/12
~入学エピソード~
編入・移住を振り返って
私たち家族は家庭の事情で転居が多く、京田辺シュタイナー学校はシュタイナー系の学校としては3校目となります。京田辺への移住、シュタイナー学校への編入について振り返ってみたいと思います。 京田辺ってどんなところ? 当時、九州で田舎暮らしをしていたため京田辺シュタイナー学校に編入する事イコール移住となる我が家は京都という大都会で暮らしていけるのか?が大きな問題でした。出会いの会や面談で何度も京都に足を運ぶたびに 飛行場からの橋を渡れば「こんなに海の色が違うんだ!魚が見えない」電車に乗れば「沢山人が乗ってくる~!つぶれる!」家並みを見れば「屋根と屋根がぶつかりそうに立ち並んでる!当たる!」都会に怖気づいていました。 都会要素がありつつも案外のどかな京田辺 飛行場のある都市から京田辺に近づいてくると馴染み深い風景に変わってきて、のどかな風景を発見します。 「山が近いね」「田んぼがすぐそばに」「地野菜販売コーナーがあるね」 ここでなら、なんとかやっていけるかも?と思ったのが、もう8年前。子ども達も、すっかり京田辺っ子となり信号機やコンビニなど都会的要素に恐れることは無くなりました。 住居問題 移住…
2024/02/24
保護者の活動
新年を迎える会 京田辺シュタイナー学校では 毎年、一年の始まりに教員による「新年を迎える会」が開かれます。 この会は保護者と教員が共に学校作りを行うという意志を 皆で集い決意を新たにする会です。 とはいえ決起集会のようなものではなく、会は和やかに始まります。 「明けましておめでとうございます」とお正月の挨拶の言葉を口々に皆が集まります。 年によっては短冊状の紙におみくじとして今年一年を占う言葉を書いたり 自分への手紙を書いたりした後、会が始まります。 心に残る「新年を迎える会」 今までジェスチャーゲームや世界旅行ゲームなど様々な企画に参加しましたが 私の心に残った新年を迎える会の企画をご紹介します。 少し前に行われた 「おすすめの本ビブリオバトル」です。 ビブリオバトルとは本の紹介をしながら討論し競い合いながら コミュニケーションをとるゲームです。 私も企画を知った時からどの本にしようかと迷い 「これは、いける」と思った一冊を持参しました。 まずは小グループに分かれます。 無作為で小グループを作っているのに なんと私の小グループは私以外、全てが教員でした。 顔ぶれを見ただ…
2024/01/23
入学・編入学の理由
学校との出会い
シュタイナー学校との出会いは、娘が保育園に通っていた頃。公立の小学校以外も検討したいなぁとぼんやり考えていた時でした。 我が子がのびのびと学べたらいいなぁ。先生がその子らしさを大切にしてあたたかく見守ってくれる、そんな学校がいいなぁ。 漠然としたイメージはあるのだけど、どんな学校がいいか具体的には全く定まっていなかったので、時間がある時に家から通えそうな学校をインターネットで探す程度でした。 京田辺シュタイナー学校との初めての出会い アースデイ出展の様子 奈良公園のアースデイというイベントに出かけた時、偶然京田辺シュタイナー学校のブースを見つけました。シュタイナー教育という言葉は知っていたのですが、実際どのようなことをするのか知らなかった私。家に帰ってウェブサイトを見てみると、木造校舎や美しい黒板絵、娘の好きそうな手仕事の授業もあって、なんだかとても楽しそう。 まずは学校がどんなところか見学に行きたいと思い、学校見学会へ行ってみることにしました。 学校見学会で感じたこと 学校見学会では、保護者の方や先生からいろいろお話を聞くことができました。 質問タイムではある方が、 「秋祭りで年…
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