京田辺ぐらしの秋と冬 京田辺ぐらしの1年  |

京田辺で暮らす1年って、どんな感じでしょうか?

京田辺は自然豊かなまちですが、京都へも奈良へも約30分でいける立地にあります。生活してみると、京都と奈良のいいとこ取りができる楽しさがあります。少し広く捉えて京田辺ぐらしの秋と冬をご紹介します。

京田辺は薪能発祥の地?

京田辺といえば一休さん。一休さんの寺として親しまれる一休寺では中秋の名月のころに薪能が催されます。一休禅師は能の名人・金春禅竹と親しく、実は一休禅師もお能の作品を残しています。

今は全国で催される薪能ですが、一休寺のある薪村で始まったことが名前の由来とも。薪は能楽5流派のひとつ金春流発祥の地でもあります。9~10月は奈良・興福寺をはじめ、各地で薪能があります。

実りの秋、文化の秋

秋は井手町や城陽市の果物狩りが人気です。栗、柿、みかん、ぶどうなど、クラスレクリエーションで果物狩りに出かける学年もあります。

我が家は京田辺特産のえび芋を楽しみにしています。えび芋は、京都の料亭でもつかわれる高級食材ですが、京田辺ではJAの直売所で気軽に買えます。えび芋を食べるたびに京田辺に住んでいてよかったと思うほど毎年心待ちにしています。

10月は城陽市の花火大会、月読神社の大住隼人舞奉納、佐牙神社御旅所の百味と湯立、奈良の正倉院展など行事が多く、我が家は一年で一番忙しくなります。奈良の鹿の角切りもこの時期の風物詩です。

京田辺は鳥の楽園

11月 木の葉が散り始めると野鳥の姿がよく見えるようになり、コゲラが木をコツコツとつつく様子も見られます。京田辺はため池や川、田園が多いため、たくさんの種類の鳥が観測できるそう。日本野鳥の会の野鳥観測地のひとつにもなっています。

鳥好きの卒業生の調査では、なんと126種の野鳥が観測できるそう。絶滅危惧種の鳥も観測できるため、遠方から望遠鏡やカメラを持って訪れる人もみかけます。生活していても、サギやチドリ、カモなどは日常風景の一部ですし、カワセミやキジも珍しくなく「鳥の楽園だね」と子どもとよく話します。

11月下旬には、観音寺や一休寺の紅葉が鮮やかに色づき始めます。

12月は春日大社のおん祭

12月 寒くなると温泉が恋しくなります。近所には複数の天然温泉施設があり、我が家も時々訪れます。京都市内からも訪れる人気の温泉施設で、車で通るたびに息子は行きたそう。家からあまりに近くて逆に機会がなく、子どもたちの密かな憧れかも…(サンタクロースに頼んだ子の話も聞きました!)

我が家の12月の行事といえば、奈良・春日大社のおん祭です。890年近い歴史があるおん祭りの舞楽奉納を満天の星空の下で見ていると、いにしえの人々や宇宙のリズムとつながるような悠久の時を感じます。

12月は鹿寄せもあり、ホルンの音色を聞いてドングリをもらいに森の奥から集まってくる鹿の姿は何度見ても笑みがこぼれます。

1月 初日の出は甘南備山で

お正月は、初日の出を山頂から見ようと毎年多くの人が甘南備山に登ります。気軽なハイキングにちょうどよい標高221mの山で、身近な自然のあそびの場として「毎週行ってるよ」という声も聞きます。

市内で初詣の人出が多いのは、月読神社でしょうか。本校は全国から生徒が集まってきていることもあり、帰省先で初詣をする家庭も多いように思います。地元の氏神・酒屋神社へは、新年最初の登校日に1年~12年全員でお参りします。奈良・若草山の山焼きが終わると春はもうすぐそこです。

京田辺に住んでみて

京田辺は一見なにもないようですが、日本古来の花鳥風月や文化が身近に感じられる田園都市。学校の中はもちろんですが、日々の暮らしの中で美しいものにたくさん出会えることが京田辺ぐらしのよさかなと思います。「母ちゃん、見て!」と美しい風景やめずらしい鳥の訪れを息子が教えてくれるとき、この地で暮らしている幸せを感じます。

(7年保護者)



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