京田辺ぐらしの春と夏 京田辺ぐらしの1年

「京田辺ってどこ?なにがあるの?」と調べて「なにもないかも?!」と驚いた日から早4年。こんなに京田辺が好きになるとは正直なところ思いませんでした。

京田辺の好きなところは、日本古来の花鳥風月や四季のリズムが身近に感じられるところ。京都へも奈良へも約30分で行けるところ。そして、実は文化的にもディープなおもしろさがあるところ。

一見しただけではイメージが湧きにくい京田辺ぐらし。生活してみると、奈良や宇治もパンを買いに行ったり、ランチに行ったりする生活圏という感覚なので、少し広く生活圏をとらえて京田辺ぐらしの春夏秋冬をご紹介します。

京田辺の春は2月から

京田辺の春は、京都より少し早く訪れます。このあたりは梅の産地でお庭や畑にも梅の木がたくさん植わっているので、2月にはあちこちで紅白の梅が咲き誇ります。

ウグイスが鳴きはじめると梅見の季節。京都府最大で1万本の梅が見られる青谷梅林へは自転車で行けます。

京都や奈良の節分行事も気になります。どちらも30分ほどで行けるのですが、我が家は京都の吉田神社が定番です。

3月は、たけのこ三昧

朝堀たけのこののぼりがあちこちで見られるようになります。焼き筍に筍のさしみ、筍ごはんに若竹煮と家でも筍三昧。竹取物語の舞台ともいわれる京田辺は竹林が多く、たけのこ堀りもできます。畑を借りて野菜を育てている家庭もあり、「畑の持ち主さんの山でたけのこ掘ったよ!」という話も聞きます。

3月下旬には観音寺周辺が菜の花で黄色い絨毯のようになり、菜の花と桜を撮影しようと各地からカメラマンが訪れます。地元の人たちは、散歩がてら無料で摘むことができる菜の花をいただき春の味覚を楽しみます。観音寺の国宝の十一面観音さまも必見です。

そして、奈良の春の風物詩「お水取り」があります。京田辺も「お水取り」の松明に使う真竹を毎年奉納しています。竹を掘って東大寺二月堂まで運ぶ「竹送り」は誰でも参加できますが、本校の4年生は郷土学の学びとして毎年参加させていただいています。

4月は、玉川の桜とイチゴ

4月 古くから多くの和歌に登場する井手の玉川の桜と山吹は絶景です。玉川沿いの1.5㎞の桜並木を散歩すると、京田辺に暮らしていてよかったなと思います。

有名な木津川の背割堤桜へも、木津川沿いの自転車専用道路で信号なし・混雑なしでいけます。

いちご農園やいちご狩りができる場所も多く、いちご大福がお店に並びます。近所の有機栽培のいちごがとてもおいしいので毎年心待ちに。誰もが笑顔になるので、我が家の手みやげの定番です。

夏も楽しみがいっぱい

5月は新茶の季節。お茶摘みの風景も見られます。京田辺は最高級の玉露の産地ですので、みずみずしい若葉に黒い布を掛けることで甘みをぐっと引き出すそうです。宇治、和束、朝宮など日本を代表するお茶の産地も近いので、新緑の茶畑ドライブや新茶の飲み比べも楽しいです。本校の4年生は茶農園を訪れ、茶摘みやお茶づくりを体験させていただいています。

京田辺は自転車のまちで、日本最高峰のロードレース大会「ツアー・オブ・ジャパン」も5月に開催されます。この時期の木津川サイクルロード(木津市から京都の嵐山まで全長45㎞の自転車専用道路)は本当に気持ちがよく、京田辺に引っ越してからサイクリングに目覚めた保護者も多いですよ。

6月は、ホタルと小鹿

井手町の谷川ホタル公園は、ゲンジホタルの生息地です。近所の川でもホタルが見られる場所は多く、6月中旬になると「今年もそろそろかな?」とホタルを探しに夕方散歩する親子の姿が見られます。

奈良では小鹿の公開が始まり、お母さん鹿の周りを飛び跳ねる愛らしい小鹿の姿が楽しめます。

7~8月は、川遊びやキャンプ

7月 学校近くの蓮池が淡いピンク色の蓮で埋め尽くされるころ、子どもたちの長い長い夏休みが始まります。

玉川さくら公園は、子どもたちに人気の川遊び場所です。京田辺は公園や川がたくさんあるので、鬼ごっこや川遊び、田辺公園の流れるプールへ出かけるなど、子どもたちは暑くても元気いっぱい外で遊んでいます。

京田辺周辺にはキャンプやBBQ、釣りのできる場所がたくさんあるので、夏はアウトドアを楽しむ家庭も多いです。車で30分強の笠置キャンプ場は、キャンプや川遊び、カヤックが楽しめます。京田辺は高速道路へのアクセスがいいので、淡路島や四国、吉野や日本海側まで足を延ばす家庭もありますよ。

我が家は京都の祇園祭が大好きなので、7月は鉾建て、曳き初め、巡行と連日京都へ通います。実は京田辺の朱智神社は京都祇園の八坂神社の前身といわれ、現在も祇園宵宮まつりがおこなわれています。

京田辺に住んでみて

京田辺は一見なにもないようですが、日本古来の花鳥風月が身近に感じられる田園都市。自然が豊かで命がよろこぶ風景のあるまちです。季節のめぐりを感じるとき、この地で子育てができてよかったなと思います。

<7年保護者>


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