わが家は夫婦とも仕事に出ているため、息子は、夏休みの間の平日は学校併設の学童保育「ひだまり」に行きます。おにぎりタイム(午前中の軽食タイム)用のおにぎり、昼用のお弁当、水筒を持って行き、朝から夕方まで保育者に見守られながらたっぷりと遊んできます。
1年生だった昨年は、慣れないせいか「行きたくない」と言うこともときどきありました。2年生の今年は様子が変わり、朝から体も軽く学童へ向かいます。
ある日、夕方の迎えで校門まで来ると、グラウンドの遠くから息子が走ってきて私の前を素通り。砂場の方へ直行していきます。学童の先生に聞けば、今日は一部の子どもたちが大規模な「かんがい工事」をしていたとのこと。「かんがい工事」の現場へ行くと、なるほど、5、6人の子どもたちが砂を掘って巨大な溝を作り、水を流し込んでいます。息子はまだまだ掘るつもりのようで砂に手をつっこんでいます。
「さて、帰るよ」「そろそろ片づけようか」と私も先生も声をかけるのですが、まったく聞こえていない様子。よくよく見れば、上下とも朝着ていた服とは違います。泥んこになったので着替えたところだった、というのですが、このままでは着替えた意味がなくなりそう。3回目の声かけでようやく片づけに取りかかりました。
このような感じで、毎日何かしら思いついた遊びを、学年を問わずいろいろな友達と一緒にしてきます。帰り道で、その日一番楽しかっただろうことを話してくれることがあります。
「今日はトカゲ牧場を作ってん。ママはニホントカゲ好き?」
「みんなで昆虫博物館をやったで。ぼく案内係で、いっぺんに入れる人数を少なくして、混まないようにした」
「土俵を作って相撲をした」
などなど。トカゲ牧場も昆虫博物館もどのようなものなのかは、息子の話からはついに分からなかったのですが……面白かったのでしょう。水着を持っていって水遊びをする日もあれば、部屋のなかで好きな電車の絵をたくさん描いてきたという日もあります。子どもたちは思い思いの遊びをして過ごし、おにぎりタイム・お弁当・おやつのときは一緒に準備をして食べ、片づけや掃除をします。
特別なことをするわけでもなく、日常を繰り返す夏休み。でも毎日が、夢中になれる遊びと、少しずつの成長で満ちているようです。昨年よりたくましくなった子の姿を見て、親は早くも2学期が楽しみになってきました。
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(夏休みの過ごし方については次の記事もあります)
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