娘の入学にあわせて他県から京田辺に引っ越して来た我が家。京田辺で過ごす夏も今年で4回目となりました。
こちらに来てから、夏休みには毎年、娘のいとこ達が男女あわせて4人、遠方から泊まりに来ます。みな、年齢が近いけれども、家庭環境の違いに加えて、学校も公立小、私立小、そしてシュタイナー学校とそれぞれで、ちょっとした異文化交流となり、子ども達だけでなく私にとっても刺激的で楽しい日々です。
娘が1年の夏、初めていとこ達が遊びに来た時には、真っ先に「本当に、テレビ無いの?」と聞かれました。我が家では、シュタイナー教育と出会って以来、徐々にテレビと縁遠くなっていきましたが、いとこ達は皆、ごく普通にテレビを見ていますし、シュタイナー教育とも無縁です。子ども達の不安そうな眼差しに一瞬、ドキリとしたものの、これだけ賑やかなら気にならないはずと、軽く受け流しました。その後、娘の遊びコーナーに駆け寄った子ども達。手作りのフェルトの小人やら羊毛の動物やら木の実やらを珍しそうに手に取る姿に、一抹の不安が・・・(そういえば我が家には今風のおもちゃが無かった・・・。テレビを見ないからキャラクターものも無いし・・・。)
私の心配をよそに、子ども達は意外にも羊毛の手作り小物に興味津々。それ以来、毎年少しずつ遊び方は変わっていくものの、家中の色羊毛を駆使して、様々な小道具を作っては遊び、足りないものはまた作りと、家にいる時はひたすら制作と遊びに熱中し、瞬く間に時間が過ぎていきます。
めいっぱい遊んで、しゃべって、別れを惜しみながら帰っていった子どもたち。「私、このままここに住めたらいいのに」別れ際に一人が言った言葉に、「でもテレビ、無いよ~」と私がふざけて言うと、「テレビ無くっても楽しい~!」
日常生活でテレビを完全に排除することは難しくても、こうして時折にでも、テレビと距離を置くことによって生まれる、いつもとは違う時間を、子ども達に感じて貰えるきっかけになったらうれしいなと思いました。
C.T
テレビのないくらし ~2度目のチャレンジ~ は
こちらを、
テレビのないくらし ~親も子もテレビがない家で育って~は
こちらをご覧ください。