京田辺シュタイナー学校では、5年生になるとサーカスの授業があります。我が家の次男も5年生になり、サーカスの授業を受けています。サーカスの授業では、様々な種目をチーム毎に交代で行っているようです。次男のクラスでは“ホッピング”という竹馬にバネがついているようなものに乗ってジャンプするものが一番人気だそうです。長男の時は、中国ゴマ(ディアボロ)やけん玉、ジャグリングなどが人気でした。クラスによって、また子どもによって惹かれる種目が違うのは、気質によるものなのか、またはその子が必要としているものや、足りないものを補っているものなのだろか、、、などと考えつつ、サーカスの授業の話をしていると、次男がけん玉をやり始めました。すると長男も久しぶりに中国ゴマ(ディアボロ)を出してきて、観客役(?)の三男の前で「何回できるでしょうか?」などと言いながら技を披露していました。
サーカスの授業に関しては、学校報プラネッツの81号(2015年3月発行)「特集:京田辺シュタイナー学校のユニークな教育 サーカスの時間」に詳しい説明が載っていますので、一部をご紹介します。
(サーカスが)何故カリキュラムにあるのでしょうか?それはサーカス芸術が総合的な運動機能と想像力、体のコーディネーション能力に働きかけるからです。簡単に紹介しますと、まず姿勢のコントロールが自然とできるようになります。(中略)次に原始反射の統合に作用します。(中略)さらに掘り下げていくとシュタイナーの十二感覚論における四つの下位感覚(意志の感覚)への働きかけが見えてきます。(中略)他にも空間の認識力、体の両側を協調し、正中線(体軸)交差運動機能の確立や自己コントロール力等が挙げられ、これらをサーカス芸によって触発していきます。
単なる遊びのように見えて奥深いサーカスの授業。楽しみながら体と心を成長させていけるなんて素敵だな、と思いました。
n.m.
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