初めての夏休み

今年1年生で入学した娘は、学童期に入って初めての夏休みを過ごしました。帰省先で庭の畑仕事を手伝ったり、畑で採れたお野菜で一緒にお料理したり、川遊びをしたりと、のんびりとした時間の毎日でした。

「シュタイナー学校では、低学年の間は宿題が無いんでしょ?」とよく聞かれますが、実は宿題が存在します。
文字の書き取りや計算など、座学といった意味での宿題はもう少し学年が上がったらありますが、今1年生の娘が取り組む宿題は「お手伝い」です。
家の事を何かひとつ決めて、毎日お手伝いをします。

娘は日頃からお米とぎを手伝ってくれているのですが、夏休みはおにぎりを作れるようになりたい!と毎日せっせとおにぎりを作るお手伝いをしてくれました。

手にお水をつけて、お塩をつけて、ご飯をしゃもじで取り分けて握る。大人だとパパっとしてしまう事でも、当初はとても時間を費やす作業でした。

お手伝いが宿題だなんて、なんて可愛らしいのと初めは思いましたが、毎日続ける難しさの壁にぶつかる日も当然あります。
今日はそんな気分じゃない!という日もありますし、もっと遊びたいのに!という日もあり、毎日すんなりお手伝いをしてくれるわけではありません。
それでも一生懸命続けることで、夏休みの終わりには何となく手際がよくなってきたのです。

小柄な娘は、まだまだムチッとした小さな手をしているので、食卓には可愛らしい小さなおにぎりが、いくつも並びます。

食事の時に、父や兄から「Kちゃんのおにぎりは、特別おいしいわぁ。」「ありがとうね。」「おにぎりもう1個食べようかな~。」なんて言われると、とても嬉しそうに自信に満ちた顔をする娘。
心があたたかくなる食事の時間となります。

美味しいごはんと、娘のちょっぴりの成長に、母も幸せな夏休みを過ごしたのでした。    K
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