小さな手仕事講座

「さぁ、みなさんがやすりをかけた編み棒に、魔法をかけます。
魔法をかけるものは、この箱の中に入っています。
それは何でしょう?」
先生が箱を揺すると、ゴロゴロ音がします。

11月17日に地域への子育て支援の一環で開かれた手仕事講座での一幕です。
参加した1年生から4年生までの子どもさんたちから声があがります。
「どんぐり!」
「まつぼっくり!」
「栗!」
前に立った先生は「栗、近いよ。でもこの辺りでは見かけない木の実だよ。」
そのヒントに女の子が「くるみ!」と答えてくれました。

箱のなかには参加者一人一人に渡されるオニグルミが入っていました。

クルミの実から出る油を、それぞれがやすりをかけた編み棒に染みこませていきます。
すると、編み物をするのに必要な滑りよさが生まれ、色もあたたかい風合いになりました。
棒のあたまに、赤・黄・緑、好きないろの木のビーズをつけ、世界でただひとつの自分だけの編み棒が出来上がりました。

お父さんと自分の編み棒をくらべっこする男の子。
お母さんともくもくと作業に熱中している女の子。
大人だけでの参加の方もいらっしゃいました。
教室には「ものづくり」の生き生きした空気が充ちていました。

その後「のぞこう のぞこう まどから のぞこう」という詩を唱えながら手を動かして、子どもにも大人にも自分だけの可愛らしい編み物が生まれました。

講座にお越し下さったみなさま、ありがとうございました。
京田辺シュタイナー学校では、これからも子育て支援の講座を行っていく予定です。
まだ本校にお越しになったことのない手仕事好きの大人の方、そして子どもさんたち、いつかまた「小さな手仕事講座」でお会いしましょう。

k/k

 
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《出来上がったのはこんな編み棒です》


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