この夏休み、6年生は3泊の研修旅行がありました。
場所は、和歌山県の古座川です。
この研修旅行で息子がなによりも楽しみにしていたのは、高いところから川に跳び込むこと!
それから、カヌーでした。
息子は泳ぎが得意というわけではないので、夏休みに入ってすぐに、自分からプールで泳ぎを練習するようになりました。
最高で4mの高さから川に跳び込むということ。
自分に出来るだろうか…..
と、どきどきしているようでした。
しかし母としては、そういう川のことについては、子ども自身が真剣に取り組み、大人の見守りもあるということで、心配はしていませんでした。
私が一番心配していたのは、生活面でした。
息子の持ち帰った日程表をみて、予想以上にすべてを自分の責任で行なうということが感じられました。
グループでの食事や生活の当番、荷物準備から管理まで、全ての身支度、洗濯などを、自分の判断で自分で行い、また、グループで協力することもたくさんあるようでした。
のんびりマイペースの一人っ子の息子に出来るだろうかということが心配でした。
そういうなか、とうとう送り出す日がやってきて、子どもは元気よく出てゆきました。
そして初日の夜、先生からの報告が、連絡係を通じて回って来ました。
無事に到着し、川への跳び込みもクラス全員が出来たとの事。ホッとしました。
さて、それからの三日間は、母親の自由時間です。
いつも、いかに子どものことを中心に日常が回っていたのか気がつかされました。
過剰に子どもに手を掛け、反対に大きな成長の流れを見ていなかったこと、子育てを振り返り、自分を見つめる日々でした。
そして、子どもがいない家に慣れた4日目の夜、戻って来る息子を迎えに学校に行きました。
学校の中庭では、旅行の余韻のままの子どもたちが、協力しあってバスから荷物を降ろしていました。息子も真っ黒に日焼けしていました。
私の方をちらりと見つつ、自信に満ちた顔。
暑いのに、着る服が足りなかったと長袖の上着、上下ちぐはぐな格好。荷物はぐちゃぐちゃでした。でもまあ良し。自分でやるということがなんと大きなことか。
もう親が手出しすることではないのですね。
子どもの研修旅行は、子離れの第一歩、親のための研修旅行でもありました。
T.S