2月も下旬にさしかかる頃、
2年生の息子が帰宅するやいなや、
お手玉を棚から取り出し遊び始めました。
いつもなら絵を描いたり、コマを回したりして遊ぶのに、
どうしたのだろうと思っていました。
次の日、同級生のお友達が遊びに来ても
遊びは変わりませんでした。
そのお友達も同じようにお手玉をし始めました。
その後、
息子が先生からのプリントを手渡してくれたとき、
その謎が解けました。
「年例祭」でした。
例年2月の下旬に、生徒たちが
この一年間の学びを発表する機会が「年例祭」です。
授業参観のない本校にとって、
保護者がわが子の授業を垣間見ることのできる機会でもあります。
ですが、特に低学年の子どもたちには「発表」という意識は
あまりさせないように配慮されています。
実際、2年生の息子のクラスでは、お手玉と笛を披露したのですが、
笛の演奏の前に、笛を各自袋から取り出し、歌を口ずさみながら
笛を手で擦って温め、指使いの練習をしました。
さらに終了後、歌いながら笛を掃除して、
片付けるまでを壇上で行いました。
客席からは笑い声も聞こえましたが、
日常の授業と同じ作業を経ることで、
子どもたちがとても安心していた印象を持ちました。
その他の学年は、劇、ライゲン、朗唱、オーケストラ、オイリュトミーや
アカペラなど、今年も様々な形の発表がありました。
そして恒例となった8年生の卒業演劇のアナウンスも。
間近に迫った上演が益々楽しみになりました。
こうして一年を振り返る時期が来て、
私は、わが子の成長を見ることが出来ました。
わが子のクラスメイトの成長も見ることが出来ました。
「昨年はどうだったかなぁ。」と思いを馳せながら目を細めました。
次の一年もまた、どんな成長を見せてくれるのか今から楽しみです。
その時には、違う学年の子どもたちの成長も見ることが出来るよう、
彼ら彼女らの今年の姿をしっかり胸に刻みました。
:y…k: