全学年連絡会

ある土曜日の朝、
子どもたちがメインレッスンを受けている時間、
1年生から12年生までのお母さん(ときにはお父さん)
あわせて20人ほどが校庭のすみのプレハブに集まりました。
その日は、寒い日だったので敷物の上に
みんながくっつきあって、テーブルをぐるりと囲んでいました。
教師会からも先生が1人参加しています。
そしてあたたかいお茶が参加者の手元に。


さて、これは何の会でしょう?


1年から12年までのお母さん(ときにはお父さん)は、
今自分の子どもたちがクラスでどんなことを学んでいるか、
日々どんなことを言ったりしたりしているか、
どんな歌を歌っていたり、
どんな文句を言ったり、
どんなことに喜んだりしているか、
時にはどんな悩みがあるか何が心配かを伝え合います。
教師も同じように、
今学校で起こっていること、
行っていることを出来るだけ率直に伝えます。
そして
「来た人は自己紹介だけでも良いので、
ひとことしゃべっていきましょう!」
と促されます。

この会の名前は「全学年連絡会」といいます。
堅い名前ですね。
7年前に作られました。
堅い名前でも中身はとってもやわらかい。
今年度は6回開かれました。
1年から12年がお互いを知るための会、
保護者と教師がお互いを知るための会、
もしかしたらお互いの生の声を聞く会
と言ってもよいかもしれません。

開校当初、学校に子どもを通わせている家庭が
今よりずっと少なかった頃、
わたしたちは全員が大きな家族のように
お互いをよく知っていました。
お互いの子どもたちのことも、
わが子のことのようによく知っていました。
けれど現在本校の家庭数は160家庭を越え、
生徒数は250名を越えています。
こうなってくると、どうしても保護者同士名前を知らない、
顔を知らない、話したことがないという関係が生じてきます。
自然なことだと思います。

しかしそんななかで
「それでもお互いの繋がりを少しでも大切にしたい。」
という気持ちから生まれたのが
この「全学年連絡会」でした。
実際小さなプレハブに160家庭全員が入ることは出来ません。
でもこのささやかな会で、お互いがつながろうとする
種が蒔かれているような気もします。
                      
k/k

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