おにぎりタイムとお弁当

学校給食のない当校では、各自家庭から
「おにぎりタイム」といわれる時間にいただく軽食と
「お弁当」を持って登校します。
時間割の関係で、お弁当の時間が少し遅め
(遅いときで13時くらい)なので、
お腹がすき過ぎないように配慮されています。

毎日メインレッスンが終了後、
だいたい10時30分頃におにぎりタイムが始まります。
「おにぎりタイム」というだけに、
腹の足しになるものが基本ですが、
おにぎり以外にパンだったり、フルーツだったり、
野菜だったり、フレークだったりと様々で、
それぞれの家庭でバラエティに富んでいます。
各学年で異なりますが、わが子のクラスでは、
音がバリバリなるようなもの、
例えばおせんべいなどは持っていけません。
理由は先生がお話をすることがあるからです。
お話しは、どの子も本当に大好きで、
それを邪魔しないための先生の心遣いだと感じます。

おにぎりタイムだけでなくお弁当の時間もそうですが、
子どもたちは自分のまわりの子がどんなものを
持ってきているのか興味津々です。
家に帰ってくると、
「今日の○○ちゃんのおにぎりタイムはりんごまるごと一個だったよ。」
「先生はお弁当に”お焼き”持ってきてたよ。」
「ぼくもあんなの入れて欲しい。」など
いろんな意見(要求?!)が聞かれます。

各家庭では、子どもたちの年齢や体調、季節に合わせて、
なるべく旬の野菜を使い、自然に育った新鮮な食材を
調達することを色々考えていると思います。
その子の状態を把握して、おにぎりタイムに何を持たせるか、
お弁当に何を詰めるかを決めることが出来れば理想的だと思います。

ある年の12年生(卒業生)の保護者を囲む会に
参加したときの、一人の保護者のコメントがとても印象的でした。

「私は子どもには何もしてやることは出来ませんでした。
 ただ12年間、毎日、おにぎりタイムとお弁当を
 作っただけです。」と。

立派に成長したその生徒さんをみたとき、
親である私たちが出来ることはほんの些細な、
でも確実に子どもの糧になっているものだと感じました。
子どもたちの成長する姿をみて、
決して栄養素だけではないなにかを受け取っていると感じます。

そしてまた「明日は何にしようかな・・・。」と考える母でした。

:y…k:
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