スポフェス

京田辺シュタイナー学校には、スポーツフェスティバル(通称スポフェス)というものがあります。4年前、編入して学校にようやく慣れてきた頃、初めてこの行事に参加しました。運動会のようなものですが、BGMもなくのんびりとした雰囲気。高等部の生徒たちが、笑いを交えながら上手に進行をしたり、その後ろで走り回って競技の準備をしたり、低学年の子どもの手を引いて誘導したりしている中、先生たちはテントの下で見守っているだけに見えたので、不思議に思って後で訊いてみました。すると、スポフェスは企画から準備、会場設営、当日の進行に至る全てを、高等部の生徒が担う高等部主催の会だというのです。子どもだけでそんなことできるの?そんなことさせてもらえるの?!と驚きつつ、おもしろい学校に来たなぁとワクワクしたのを思い出します。

あれから時はすぎて、全校でのスポフェス開催は4年ぶり。娘は10年生となり、スポフェスを主催する側となりました。9~11年生が縦割りのグループに分かれて、それぞれ1~8年生の競技を企画します。娘は8年生の競技を担当するグループになりました。企画会議の様子や競技を試行したときのエピソードを聞くのは、家族にとっても楽しいものでした。ソーラン節も踊ることになりました。生伴奏と歌声に合わせて踊るということで、楽器担当になった娘は、開催日が迫ってくると「ソーラン節ヤバイねん。楽器が一番ヤバイかも。」と、毎日欠かさず練習していました。

じゃんけん列車、赤とんぼ鬼ごっこ、海の怪獣、追っかけ玉入れ、しっぽ取り、四面ドッジボール、リレー、綱引き、障害物走など、話を聞いているだけでも楽しいゲームや競技。みんな開催をとても楽しみにしていましたが、残念ながら雨天により中止となり、スポフェスは朝のリズムの時間*を使っての分割開催となりました。保護者が競技を見ることはできませんでしたが、オープニングとしてのソーラン節だけは、保護者も含めて披露がありました。太鼓や管楽器、鍵盤ハーモニカなどの生伴奏と威勢のよい歌声。はっぴを翻しながら力強く踊る生徒たち。観ているだけで晴々とした気持ちになりました。

このブログを書いている間に知ったことですが、そもそもスポフェスは生徒の発案で始まった行事なのだそう。そして、生徒たちはスポフェスを開催するかしないか、毎年互いの意思を確認し合うところから話を始めるそうです。そういうわけで、来年の開催も高等部の決定次第。初・中等部の子どもたちにとっても、親のわたしたちにとっても、「おたのしみに」なのです。      
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*遊びのような運動を通じて体を動かす時間。育ちに合わせて心と体に必要な動きが取り入れられる。
スポフェスの様子
https://www.instagram.com/p/CuDGZYoS1C1/


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