物理学の学び

「てこの原理を使ったものを持って行かなあかんねんけど、何があるかなぁ?」ある日、帰宅した7年生の息子に聞かれました。私は、咄嗟に答えられなかったのですが、息子は「例はペンチやったから同じものじゃない方がいいし、はさみを持って行こうかな」と自分で持って行くものを決めていました。

次の日「はさみはてこの原理を使ったものやったの?」と聞いてみたところ「そうやで。ここが支点で、ここが力点、ここが作用点」と教えてくれました。また、爪切りを持ってきて「爪切りはてこの原理を2つ組み合わせたものやねんて。どこが支点かとか難しいけど、全部自分で分かったんやで!」と得意げに教えてくれました。

物理学の中の力学では、古代から人類が建造物を建てる過程で獲得してきた知恵をたどりながら「重い物を楽に(軽い力で)運ぶには、また小さな力を大きな力にするにはどうすれば良いか」ということを学んでいきます。ころを使って1人で3人の人を運んだり、タイヤが回らない状態と回る状態で車を引っ張ってみてその違いを知ったりという実験もしたようです。

自分の学生時代には「物理学は難しい」という印象しかなかったのですが、このような学び方なら、物理学がもっと身近に感じられるように思いました。
また「自分で分かった!」という喜びを伴うことで、より知識が自分のものとして身についていくのではないかな、と感じました。 

                            n*m


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