4月10日、京田辺シュタイナー学校では、
15人の新1年を迎えました。前日は雨でしたが、
この日は桜の花の咲くなか、無事入学式を行うことが出来ました。
本校では、いわゆる「入学式」が終わったあと、
在校家庭による「新入生を迎える会」という小さな会が行われます。
入学式が終わる頃、2年〜12年で集まれる家庭が、
新しい仲間を迎える歓迎の気持ちと、
入学をお祝いする思いを伝えに校庭に集まります。
入学式を終えた新1年生の子どもたちは、
8年生の大きなお兄さん、お姉さんに手を引かれて、
そしてそのうしろには、子どもたちのお父さんやお母さんや
きょうだいたちが続いて、在校家庭の前に姿を現しました。
その時あちらからこちらからと、ハンドベルの音が鳴り響きます。
小さな1年生とご家族を集まった在校家庭の全員が拍手と、
そしてハレルヤを歌って迎えます。
ハレルヤは本校で、何か行事があるごとによく歌われる歌です。
子どもたちの中には「京田辺シュタイナー学校の校歌は
ハレルヤだね」と言う子もいます。
5年生の子どもたちが、新1年生の1人1人に、花冠を贈ります。
そっと小さな頭にかぶせてあげます。
この花冠は、3日前からお母さんたちが材料を調達し、
入学式当日の朝早く集まってひとつひとつ仕上げたものです。
パンジー・ビオラ・ムスカリ・あせび、菜の花・水仙・ヒヤシンスなどなど
色とりどりの花々が飾られた可愛らしい花冠です。
どの子の頭の上にも花冠が飾られました。
そして新1年生の担任の頭の上にも、
子どもたちのより少し大きな花冠が。
初めての集合写真は、その花冠をかぶって写されました。
少し心細そうな子、うれしそうな子、頬をポーッとさせている子、
口元をキュッと引き締めている子。どの子も初々しい様子です。
在校家庭の親たちの間では
「うちの子どもも、こんなに小さかったんだね。」
「あ、あの子の花冠、落っこちそうで心配。」
「かわいいねぇ」などなどいろいろな言葉が交わされていました。
「新入生を迎える会」はこれでおしまい。
ほんの15分ほどの出来事です。
でも、子どもたちはこの日にもらった花冠を、
ずっと大切にとっておきたがるのだそうです。
ちなみに、
お祝いに贈られた手作りのお菓子の籠の中身をご紹介しますと
「抹茶プリン・米粉のカップケーキ・抹茶パウンド・豆乳葛もち」の
4品でした。
「新入生を迎える会」を担当した5年生の保護者が作りました。
なかなかの力作です。
入学式で少々疲れた子どもたちと、その家族が、
家に帰ってお菓子を食べながら、ほっこりしたかもしれませんね。
そして、入学式明けから、
1年生から12年生勢揃いした新しい学校生活が始まります。
k/k
春休み中のプレスクールで
入学前の子供たちが作った
みつろう粘土のお花。
教室の一角の
テーブルに飾られて
1年生を迎えます。