オイリュトミーを思う~年例祭にて~

2月のおわりに、1年生から12年生の各学年が学びの様子や取り組んだ作品を舞台で披露する年例祭という行事がありました。

その年例祭のプログラムの中に、「高等部によるオイリュトミー」があります。
私がオイリュトミーをはじめて知ったのは、自分が親となり、子育てをするようになってから数年たった頃で、それまでは見たことはおろか、言葉さえも聞いたことがありませんでした。

はじめて見た時の印象は
“耳で聴くのではなく、目で見ることのできる音の芸術”という感じでした。
とにかく食い入るように見つめたことをよく覚えています。

本校では、オイリュトミーという科目が1年生からあります。
その授業のときに子どもたちが身に付けるオイリュトミードレスとシューズというものもあります。
そして、そのドレスを管理したり製作進行をはかるのは、保護者によるオイリュトミードレス係です。
オイリュトミーに少し触れられるような気がして、私は決してお裁縫が得意なわけではないのですが、その係を選んでみました。

1年生から4年生までは、コットン素材のドレスを、5年生から上の学年は、シルクのドレスをまとい、オイリュトミーをします。
そのことが、本校では大切に続けられています。
年例祭で高等部によるオイリュトミーを見ると、動きにともない、シルクドレスがオイリュトミーという芸術を支える不可欠な存在であるということを感じさせられます。

はずかしながらこれ以上、多くを語ることができるほど、私はオイリュトミーについて知りません。
でも、年例祭で高等部のオイリュトミー発表を見て、いつも思うことがあります。
「私も大人になりきってしまう前に、オイリュトミーをやってみたかった」と。
その気持ちが、ドレスとかかわることを選ばせたのだろうな、と。

年例祭を終えて帰り道、2年生の息子が
「高等部のオイリュトミードレスって、羽衣みたいできれいやなあ。オイリュトミーって、歌に見える。」
と言いました。
そうか。そうなのかも。
動きだけど、音。音だけど、歌。
妙に納得した私でした。

a.t.

*補足
京田辺シュタイナー学校の代表的な科目についてはこちらをご覧ください。
https://ktsg.jp/school/kamoku/


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