夫の仕事の関係で、去年の秋から、我が家はお父さんのいない生活を送っています。
今までにも何度か夫が単身赴任となることがありました。そんな時には、できるだけ、日々の生活で娘がお父さんのことを身近に感じられるようにささやかな工夫を織り交ぜて過ごしていました。
娘が小さい時には、お父さんは、家に帰って来た時には、本と格闘して折った折り紙を様々な場所にこっそり隠していきました。お父さんがいない日々、お父さんから電話が掛かってくると、娘は、受話器に飛びついては、隠し場所のヒントを聞き出していたものです。だんだんと腕を上げていく折り紙に感心したり、見つけられないままになっていた折り紙が、時折、思わぬ場所からひょっこり顔を出して来ては、笑ったり・・・。娘だけでなく私も楽しませてもらいました。
また、もう少し大きくなると、娘の方からは、お父さんに工作や絵を渡したり、交換日記をしたりしていました。
そんなあどけない日々とは打って変わって、目下、娘は思春期まっさかり。お父さんとの関係も人並みに、フクザツです。不安とともに迎えた新生活でしたが、気が付くと、時折、部活のことを楽しそうにお父さんに電話で報告している娘を目にするようになりました。また、ある時、お父さんが出張先から絵葉書をくれたことから、二人で時折手紙のやりとりもしています。
先日、私の仕事や用事で、週末のほとんどをお父さんと娘で過ごすことがありました。今まではそういう時には、二人でどこかに遠足に行っていましたが、コロナのこともあり、近くの公園に行く以外は家で過ごすだけとなりました。なんとなく物足りない大人をよそに、お父さんを見送った後、娘は喜々とした様子で手紙を書き始めました。
「バトミントンとトランプ楽しかったね。また、遊ぼうね。」
成長と共に、変わっていくお父さんと娘の時間。時折、助け船をだしながらも、温かく見守っていきたいなと思います。
C.T
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