年例祭

この度の地震で甚大な被害を受け、
大きな悲しみと困難の中で過ごされている方々に
一日も早く充分な支援の手が届きますように、
そして、亡くなられたたくさんの方々のご冥福を心よりお祈りいたします。
また、今なお続く危険の中で
救助や作業に当たっておられる全ての方へ、
感謝と共にご無事をお祈りいたします。

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12年生の卒業式を1週間後に控えた2月下旬、
生徒たちがこの一年間の学びを披露する年例祭が行われました。
毎年、学校近くの大きなホールを借りて、
全校生徒と教師、生徒の家族が集まります。
今年は開校10周年の最後を締めくくる行事でもあったため、
華やかなトランペットの演奏と共に始まり、
途中に全教員による歌があり、
出席者全員での『喜びの歌』で幕を閉じるという、
例年にないプログラムでした。

学びを披露するといっても、
この日のために何かを練習するわけではありません。
もちろん、学年が上がるにつれ、
より完成度の高いものを見てもらいたいという気持ちは
生徒自身の中に芽ばえてくると思いますが、
低学年のうちは、
ある日の教室がそのまま舞台の上に再現されているかのようです。
例えば、1年生が客席から、手をつないで舞台に上がり
そのまま小さな輪を作ります。
折々にうたってきた歌や、短い詩を口ずさむ子どもたちの目は、
客席ではなく、
一緒に手をつないで輪の中にいる先生に一心に注がれて、
この学校に入って過ごした最初の一年間に育まれた信頼と、
あたたかな繋がりが目に見えるようでした。

今年はその他に、歌、群読、    
オイリュトミー、
2週間後に控えた8年生の
卒業演劇のコマーシャル、
芸術の選択科目で
オーケストラと
オイリュトミーを選択した
高等部の生徒による
『木星 -ジュピター-』
などが披露されました。
1年から12年(高校3年)までのさまざまな成長段階にある子どもたち。
時にはほほえましく、時にはまぶしく眺めながら、
それぞれの子どもの成長を感じることは、
保護者にとっても大きな楽しみです。

この一年、保護者も、学年会や全体集会で集まるごとに
10周年記念年例祭に向けて『喜びの歌』を練習してきました。
用事で学校を訪れると、ときどき、
高等部の教室から『木星』のメロディーが、
あるいは、学年会などで保護者が集まっている教室から『喜びの歌』が
聞こえてきたものです。
年例祭が終われば、
後は8年生と12年生の卒業に関連した行事が残るのみ。
それを思うと少し寂しくはあるけれど、
4月にはひとつずつ学年が上がる在校生たちが、
どんな風に成長して一年後の舞台を見せてくれるのかなと、
早くも来年の今頃に思いを馳せてしまう行事でもあります。


n*h


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