卒業プロジェクト

今年度も、14名の12年生の「卒業プロジェクト発表会」が
2月17・18・19日の3日間にわたって行われました。
彼らは4期生。
「卒業プロジェクト発表会」も今回で4回目となります。

「卒業プロジェクト」は「卒業演劇」と並んで、
本校の12年生が卒業する前には必ず通過することとなる、
大きな節目となる活動です。
どの生徒も2年近い期間をかけて、各自のテーマを定め、
研究を進め、研究した内容を、論文や作品にまとめます。
そして、卒業プロジェクト発表会では、
保護者、高等部生徒を含む大勢の人々を前に
プレゼンテーションをします。

過去の卒業生のプロジェクトのテーマには、
例えばこんな例がありました。
・ 平安時代の時間感覚
・ パティシエへの半歩~ビスキュイを究める~
・ デザイン書道
・ 太陽が丘と宇治川の野鳥観察
・ コンピューター・プログラミング
・ ボード・ゲーム
・ ファンタジー作品を書く
生徒ひとりひとりが異なるように、
そのテーマも実に多岐にわたります。
評価委員と呼ばれる学校内外の専門家が、
12年生の発表を真剣に討議、評価します。

と、ここまでの話では、
「卒業プロジェクト発表会」というのは、
実に堅い雰囲気の会なのではないか、と思われることでしょう。
でも、この会もまた、京田辺シュタイナー学校の雰囲気その
まま、涙あり、笑いあり、感動ありの会となります。

生徒たちが発表のその日に至るまでに出会った、
自分の課題や、葛藤が格好つけることなく、
真摯に素直に伝えられます。
気持ちの深いところから伝えられる彼らの言葉に、
聞き手であるわたしたちの胸もいっぱいになることがしばしばです。

そして、彼らそれぞれが至った気付きは、
その生徒オリジナルなものであると同時に、
聞き手であるわたしたちをも、元気づけたり、
励ましをくれたりするものであったりします。
今年の発表もまた、わたしをさわやかな喜びに満たしてく
れました。

また、彼、彼女たちの発表からは、
彼らに寄り添って2年ちかい期間、祈り、励まし、
彼らの内側から生まれ出るものを見守った、
チューターと呼ばれる担当教員の姿が、
そして、彼らを支えた家庭の姿が透いて見えます。

3月5日、彼らは第四期生として卒業しました。
彼らの進路はさまざまですが、大きな課題を越えた彼らは、
スッキリとした立ち姿で、旅立ってゆきました。

k/k


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