京田辺シュタイナー学校は、12年間の一貫教育ですが、1年生から8年生までを初等部・中等部、9年生から12年生までを高等部と呼んでいます。
このような区切りから、本校では8年生で卒業式を迎えます。
我が家の娘は8年生。卒業式まであと1ヶ月になりました。といっても各学年1クラスですから高等部に進んでも、クラスメートが変わることはありません。同じメンバーで春を迎えるのはいつも通りです。では卒業は形だけのものなのかというと、そうではありません。いろいろな意味があると思いますが、親として私が思う大きな違いは、担任の先生とのお別れです。
半年ほど前から、娘は高等部に行くのが嫌だと言い出しました。「えっ」と思って詳しく聞いてみると、高等部に行くのは楽しみだけれども、先生とお別れするのがさみしいのだそうです。よく考えてみれば、6歳で入学した頼りなげなあの頃から、14歳の生意気盛りの今日まで、毎日学びを共にし、愛し、心配し、育んでくれた先生です。これまでは教室に行けば、8年もの日々を同じようにそこに立っていた先生が、春からはいないのですから、それはさみしくて当然なのかもしれません。
そうそう、本校では、卒業式のあとに、謝恩会があるのですが、子どもたちは自分でお菓子を焼き、また言葉を編み、お世話になった先生に、感謝の気持ちを伝えます。我が家の娘も、さみしい気持ちをバネにして、色々な準備をしているようです。
こんなふうに感謝ができる子どもに育ててくれたこの学校に、私も、感謝。
y.k