優しい上級生が大好き!

 今春、次女が京田辺シュタイナー学校に入学しました。
 待ちに待った学校生活は楽しいことばかり。先生や友達、メインレッスンや専科の授業、おにぎりタイムとお弁当の時間、どれも大好きで、休み時間はどこで誰と遊ぼうか迷ってしまうほど。

 上級生はみな1年生に優しいのですが、とくに8年生(中学2年生)は、入学式の時に手を引いてくれた縁で、いつも1年生のことを気にかけてくれます。また、教室が1年生と隣同士の12年生(高校3年生)も、頼りになる最上級生として、一緒に遊んだりお世話をしてくれたりします。

 入学してまだ間もなく、子どもたちが学校に慣れないうちは、休み時間も校舎内だけで過ごすことになっています。そんな頃、8年生の女の子数人が自作の歌とダンスを見せに来てくれました。それをまた見ようと翌日も8年生教室を訪れた1年生に、お姉さんたちは「あれは月曜日にやるからね。来週また見せてあげるよ。」と言ってくれたそうです。
 それからは毎週月曜日が楽しみで、お弁当が終わるやいなや、大挙して8年生のところに向かい、楽しませてもらいました。しばらくすると1年生もその歌と振りを覚え、今度は自分たちが各学年の教室に披露して回ったそうです。

 あるお昼休みのこと、娘の友達が8年生教室に遊びに行ったまま、鐘が鳴っても戻ってきませんでした。
(シュタイナー学校では、8年生くらいまでは担任の先生が鳴らす鐘で教室に呼び集められます。クラスごとに鐘の音も時間も違うのですが、この音は○年生、とちゃんと分かるとのこと。)
 「1年生の鐘、鳴ったよ。」と言われてもなかなか動こうとしなかったその子は、お姉さんに抱っこしてもらって1年生教室まで帰って来たそうです。

 ある朝は、いつものように8年生教室に行ったら、教室はもぬけの殻。近くにいた子から「修学旅行に行ったんだよ」と教えてもらった娘たちは、その足で今度はお隣の12年生教室に行きました。
 そして、「ねぇねぇ、8年生、どこに行ったか知ってる?」と得意げに尋ねたのですが、お姉さんが「知ってるよ。北海道でしょ。」と答えたところ、「違うよー!シュウガクリョコウっていう所だよー!」と嬉しそうに「訂正」してあげたそうです。

 毎日こうして楽しく遊んでもらっている子どもたちが、8年経って高等部に入る頃には、今度は自分たちが優しい上級生として小さい子と遊んであげるようになるのかな、そうなって欲しいな、と願っています。

Y.T.

※クラスの鐘についてご興味のある方はこちらの記事もご覧ください。


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