短期留学生の受け入れ

京田辺シュタイナー学校では、オーストラリアのシュタイナー学校と交流があります。

この秋、異文化交流の一環で、我が家ははじめてホストファミリーになりました。
我が家にやってきたのは、9年生の息子より2歳年下の〇〇君、空手とサッカーが好きなちょっとシャイな男の子でした。お客様ではなく家族として受け入れる方針でしたので、できるだけ息子と同じ環境で、その期間は息子の部屋を使ってもらうことにしました。

○○君は、日本のものをいっぱい体験したいという思いにあふれていて、ベッドよりも布団をえらび、シャワーだけでなく温泉のもとが入ったお風呂に挑戦し、パンよりご飯を食べ、お弁当も完全和食でわっぱのお弁当箱とお箸持参で毎日頑張っていました。

積極的な反面、なにをするにも息子のやる様子をじっくりとながめて、一つ一つどうするのか様子をみてから始める慎重さ。そして、息子はその視線に気がつくと、一つ一つ説明する努力をしていました。

息子いわく、なんとか英語でのコミュニケーションを頑張ってるけれど、難しいところは、○○君の汲み取る能力に頼っているということでした。
「たとえ、へたでも話せば通じるんだよ。わかってくれるんだよ。ただねえ、何を話すか、それが問題なんだ。」
息子なりにコミュニケーションを考え友達を誘って、トランプやカルタなどを企画していました。

受け入れ期間は5日間、たった5日と甘くみていたのですが、思っていた以上に長く感じます。天候不良で早帰りになって、明日の予定が確定しない日もありました。ホームシックになってないか、困ったことはないか尋ねると、大人っぽく振る舞いたい〇〇君は、とても礼儀正しく『大丈夫』と答えますが、お弁当の残し方から、これはちょっと真に受けられないと、不安な気持ちの片りんを感じました。

和食に疲れてきたかと思い、パンを焼いて〇〇君お土産のジャムと一緒に出すと、それはそれは嬉しそうにたいらげました。子どもらしい表情でジャムパンにかぶりつく様子に、ホッとしました。

残り数日となったころ、担当の先生から電話があり、『今日、〇〇君と話しましたが、とても楽しく過ごしているようですよ。何かお困りのことやお気づきのことはありませんか?」と電話がありました。
先生としばらく話し、我が家だけで滞在を支えている訳ではなく、学校で受け入れ学校で交流しているということを再認識し、安心しました。

ホストファミリー同士で話して情報交換する機会もあり、他の家庭の過ごし方やありように、ふれることもできました。忙しく楽しい日々でした。

T.S.

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