ときどき我が家では(たぶんよそのお宅でも)
子どもの帰宅後の会話の中で『13年生』のことが話題に上ります。
「今日、13年生の○○ちゃんが来とってな・・・」という具合に。
京田辺シュタイナー学校では、
現在1年生から12年生(高校3年生)までが、
ひとつの校舎で学んでいます。
そしてこの『13年生』、
聞くところによると割とちょくちょく学校に現れるらしい。
実は彼らは、今年3月にこの学校を巣立った卒業生です。
学校の行事があるときには後輩の様子を見に、
7月に行われた今年度の12年生の卒業演劇では
大道具などの裏方として準備段階から手伝いに、
機会あるごとに顔を見せてくれています。
(もちろん、先日の秋祭りの時にも)
去年は最高学年として、
学校の行事などあらゆる場面で活躍し、
後輩たちをリードしていた彼らですが、
やはりこの学校の生徒として、
たくさんの大人たちに支えられている存在でした。
けれど、卒業し、それぞれの道を進みながら、
時折こうしてこの学校に(近くで、あるいは遠くから)
心を寄せることで、学校を支える存在へと
変わっていくのだなあと頼もしさを感じます。
去年1年間、12年生と隣同士の教室ですごした
1年生にとっては、初めての卒業生。
卒業式から春休みまでの数日間、
「12年生の教室、空っぽ(誰もいない)やねん」と
寂しそうだった彼らにしてみれば、
「なあんだ、またこの学校に来てくれるのか」という
喜びをこめた言葉が『13年生』なのかもしれません。
その気持ちは、『13年生』ともっと長い時間をすごした
上の学年の子どもたちにとっても同じことでしょう。
今はまだ、「また13年生来てるでー!」と、
ただ喜んでまとわりついている小さい生徒たちですが、
支えられる側から支える側へと
頼もしく成長していく卒業生を身近に感じながら
大きくなる彼らもまた、いつかは頼れる『13年生』に
なってくれる・・・かな、と期待しています。
n*h
*さて、前回の教員コーラスのポーズの意味
おわかりになりましたか?
答えは、数字の「10」。
そのわけは、京田辺シュタイナー学校が
今年、開校10年目を迎えたからなのです。
ということは、来年のポーズは…。