プールの授業が始まりました

6月になると毎週、5年~8年の子どもたちは、学校のマイクロバスで公営のプールに出かけてゆき、水と親しみ、泳ぎ方を身につけます。

今年最初のプールのあった日のこと、
「顔がつけられなかった子が潜れるようになったんだ」
「だれだれはすごくクロールがうまいんだ」と、嬉しそうに友だちの様子を話す息子に、
「○○はどうなの?」と息子自身のことを尋ねると、
「今年は去年より体力がついたから、犬かきが25メートル泳げたんだ!」と満面の笑顔。
「犬かきって、授業の正式種目なの?」と、思わず聞くと、
「違うけどね、犬かきは、海に行ったらクロールより役に立つよ。」と、犬かきがうまくなったことがご自慢です。

海からは遠く、泳げるような川もなく、普段は水泳をする機会はあまり多くありません。
少ないからこそプールの時間を大事にし、泳ぎ方を学ぶのはもちろんのこと、自由に水と触れ合う時間を大切にしている様子が伝わってきます。

息子は、この貴重なプールの時間をとても楽しみにしているのですが、泳ぐことのほかに、もう一つ楽しみにしているのは、マイクロバスでの移動です。
バスの中でのクラスメートとのおしゃべり、公共施設を使うときのちょっとした緊張感、それらすべてを含んだ学校から外に出ることそのものが、とてもわくわくするようです。

京田辺シュタイナー学校では、プールなど学校にない設備の授業を補うために、公共の施設を利用する機会があります。
学校で出来ないことを公共の施設で補える、そのような環境にあることをありがたいなあと思います。

そして、子どもたちが、ごく自然に地域のことを知り、地域の一員として育っていることがうれしいです。

T.S.

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