京田辺シュタイナー学校にはたくさんの保護者の自主活動グループがあります。その一つにコーラスグループ「ラウンドシンギング」があります。歌うことの好きな保護者が集まり、月に2回公民館などでうたを歌っています。指導してくれる方も卒業生の保護者で、伴奏も保護者です。
ラウンドシンギングの活動は、このブログでも紹介したことがありますが、入学式後の新入生を祝う会にて、その年に入学した子どもたちの名前入りのおめでとうの歌をうたったり、年に2回「みんなの音楽会」で、歌ったりしています。
このコーラスの発声練習がとてもユニークで、ここでの歌い方は私の持っていたコーラスの概念を変えました。私は小学生のころ、合唱部に入っていたのですが、そのころに先生から言われていたのは、「大きな声で、お腹に力を入れて、息はみんなと合わせて吸う」といった類いのものでした。しかし、ラウンドシンギングでは、先生は「小さい声でいいから、キラキラした眩しい太陽をイメージして」とか、「お腹に力は入れないで、息は吸わないで口を開けるだけでいい」というように、まるっきり逆のことを言われます。
そんな風に練習を積み重ね、年数が経つと声の質が変わったように感じます。体をリラックスさせている方が、いい音が出る気がします。
グループでコーラスを歌っていると、本来の自分をさらけ出しても受け入れられ、他者もまた同様で、自分と他者の歌声が融合したとき、本当の意味でのハーモニーが生まれている気がします。まだまだそこまで達することは稀ですが、これからも歌と声を楽しんでいきたいと思います。
:y…k: