8年の卒業を迎えて

 京田辺シュタイナー学校は8年生までが初・中等部です。3月20日、娘が初・中等部を卒業しました。8年間一緒に過ごしたクラスメートとともに、4月からは高等部に進学します。けれども、8年間子どもたちを見守って下さった担任の先生は、これからは子どもたちの「担任」ではなくなります。

 娘のクラスは学内で一番人数の多い28名クラスでした。そのため8年生の学びを締めくくる卒業演劇も、ダブルキャストを組み4日間の連日公演となりました。子どもたちは勿論ですが、指導された担任であるJ先生の心労と疲労はどれほど大きかったことでしょう。
 卒業演劇初日、開演前の舞台挨拶でJ先生から観客へのメッセージは、このクラスが7年生の時、バザーで出店したお店のことが語られました。それはこれまで私が聞いた舞台挨拶の中では例のないメッセージでした。
 子どもたちが初めてのバザーの出店で、さまざまな出し物をより良いものにしようとこだわりを持ち、イメージ豊かに工夫しやり抜いた力について先生は語られ、その力がこの卒業演劇の舞台に繋がっていると話されました。
 先生の舞台挨拶は、幕の後ろで出番を待ち、今まさに舞台に臨もうとする子どもたちへの力強いエールでした。
 卒業演劇が、決してその舞台だけのことではなく、これまでの子どもたちの学びと強く確実に繋がっていることを、J先生のメッセージは改めてわたしに感じさせてくれました。

 卒業セレモニーで、親のわたしたちは担任の先生にサプライズの歌と言葉を贈りました。クラスの親たちから先生へのメッセージをまとめたその「贈る言葉」の最後の一節をご紹介します。
 
“J先生
先生が先生であったから、Jクラスの子どもたちは、こんなに太い幹へと育ちました。
先生に会えて本当によかった。8年間の献身の日々に心から感謝します。
J先生ありがとう!“

担任の先生との別れが寂しいのは、子どもたちだけではなさそうです。             

k/k


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