アンドリュー・ウォルパート氏 2014年講演会 感想

イギリスよりアンドリュー・ウォルパート氏を京田辺シュタイナー学校にお迎えし、講座・講演会を開催しました。
 
今回、京田辺シュタイナー学校でおこなわれた講演会のテーマは、《シュタイナー教育における芸術》でした。

シュタイナー教育、ルネサンス美術を長年探求し各国に紹介してこられているウォルパート氏のお話は、難しい内容をできるだけ分かりやすくと心をくだいておられ、言葉が心に染み込むようなひとときを過ごすことができました。

「人は生まれながら持っている役割りをどのように認識してゆくのだろうか、、、、、」との言葉から講演は始まり、
そして、「芸術」ということを切り口に、多種あるアートの技法的制約と自由について、
シュタイナー教育での芸術の意味などに触れてゆきました。

どの部分も深く納得のいくお話しでしたが、ところどころで、今まさに私が必要としているという言葉がストンと心に入って来ました。
「子どもがどのように育つのかは分からない。けれど、この子が自分の力で、自分の内なる力を発揮できるであろうことを信じることができる。ゴールを目差すために今を支えるのではない。」
と、その言葉を聴きながら『私はどうなんだろうか』と心に問いかけ振り返り、あっというまに講演の時間が過ぎてゆきました。

講演会も終わりに近くなったころ、ウォルパート氏は「聞くということは受動ではない」とおっしゃられました。
聞いているとき、人の喉は動き、あたかも自分から発しているように身体が反応するというのです。
確かに私自身、自分の中に問いかけていたとき、ただ聞いていただけではなかった、これからの私の在り方に関わることと能動的に聞いていたと思いました。

この日、アンドリュー・ウォルパート氏の講演会には、教員、保護者、研究者、学生、などさまざまな立場で子どもと関わる人が参加していました。
この日共有した講演会のひとときは、それぞれの内を動かし、未来に繋がり広がってゆくのではないでしょうか。

T.S

※講座・講演会 詳細こちら

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