身体が重くなる時期のお助け!クラブ活動

小学6年生の時期(シュタイナー学校では初等部です)はギャングエイジが終わったころでもあるのですが、これくらいの時期の我が家の息子とクラスメイトは、まだまだギャングでした。

塀の上から道路に向かって飛び降り、通行車のクラクションで驚いて飛び出しては謝りに行き、ボール遊びがエスカレートして、やはり通行車にぶつけては謝りに行き、年の離れた姉のベッドの上に土足で上がった跡があった!と怒り心頭の娘に謝り…etc。

下げる頭も、もうないぞ~このエネルギーをなんとか出来ないのか!母としての限界ギリギリ?という初等部の終わり~中等部の始まりにかけてクラブ活動が始まりました。

 

シュタイナー学校には文化系・運動系のクラブ活動があります。

担任の方針にもよるのですが、息子のクラスは兼部(クラブ活動の掛け持ち)も可能ということで体を動かすことが大好きな息子は野球部とバスケ部に入りました。2つクラブ活動に入ると流石に忙しくなり、遊びがエスカレートして起こるようなトラブルは激減。長期休みもクラブ活動、学期中も帰宅が遅くなるので日が早く落ちる冬場は心配ではあるのだけれど、色んな意味でかなり楽になりました。

 

このクラブ活動、子どものエネルギーを発散させてくれて良かったな~と思うだけではありません。

高等部に入る頃には子どもたちの手足がぐんと伸びてきます。長く大きくなる身体とともに心も重くなるようで、寝ても寝ても眠たい、何か言われるとイライラする。動きたくない。

そんな時期に中等部から続けてきたクラブ活動の習慣が長年の繰り返しによって「ヨシ、行くか」と重い身体を後押しし、無理やりにでも動かしてくれる場所になっていました。

「だりー、(学校)行きたくない・・・あ~もう!クラブの話し合いあるから行く。(ため息)行ってきます」

クラブあるからって行くんだ、学校はクラブのついでじゃないぞ~と言いたいけど、なんにしても行くってだけでエライエライ。

 

家庭やクラスにまるで居場所がないような不安感、自分自身でさえ自分の事がわからなくなるような思春期の時期。いつもの関わりとは違う場所で築いた「誰かに必要とされている自分の居場所」の一つとしてクラブ活動があることは息子だけではなく、親にとっても助けになる場所でした。

今も、たま~に卒業した同級生たちとともにOB風を吹かせに行くこともあるようです。後輩たちには煙たがられているかもしれませんが、自分が助けられた場所へほんの少しの恩返しのつもりなのかもしれません。



保護者ブログ一覧へ
このページのトップへ