息子はひとりっ子。
幼い頃は身体が小さくて人見知りがとても強かったので、親として手を替え品を替え「遊ばせてあげなくちゃ!」と一生懸命だったのを思い出します。
そして森や木のおもちゃに囲まれた幼稚園で育ったのち本校に入学しました。
親の心配をよそに、4年生になった現在は生き物大好き!工作もお絵描きも折り紙も好き!走り回ることも歌うことも大好き!というやりたいことがたくさんある子に成長しました。
そんな息子の家で過ごすお気に入りの場所は「庭の木の上」です。
するすると木に登って、虫や鳥を観察したり、友達を招いて枝に座ってオヤツを食べたりと、まるで自分の部屋のように楽しく過ごしています。
「木の上は風が気持ちいいねんで!」と言う息子。葉の変化や空の様子などから季節の移ろいを感じたりと学びにもつながっている…かな?
ある日の遊びでは「ママー!これ使っていい?」と、引っ張り出してきた布きれで扮装して、友達とともに忍者に変身!近くの斜面を駆け回りました。
ご近所さんからは「元気な忍者さんやねー!頑張れー!」とエールをいただいたり「昔の子どもはみんなこんな遊びばっかりしてたのよ〜」と、息子たちの姿を見て懐かしんでくださったり。
わんぱくな遊びも温かく見守っていただける事に日々感謝しています。
またある時は、友達と庭の一角にせっせと山を作っているな〜と思ったら、今度はトンネルを掘り進めていました。土の硬さが大切らしく、水を加えたりサラサラの砂をかけたりして調整に余念がありません。その姿はまるで職人のよう。
ようやくトンネルが開通すると
「ここはトカゲの部屋にしよう!」「ここは道やから歩いてもいいで」「この竹にエサを入れるわ」
という具合に、木の枝やレンガ、貝殻に小石などありとあらゆるものが遊び道具になり、次々に遊びが展開されていきます。チラリと見る度に思わぬ展開があってとても楽しいです。
「何もない」という考えは発想力の豊かな彼らにはないのかも知れないですね。
3年生の今は字が読める喜びを感じながら本を読んでいます。
読むのと同じくらいお話を聞くのも大好きなので読み聞かせもよくしていますが、物語の細かなディテールまで記憶していて驚かされることもしばしば。
集中して聞き、受け取る力がついてきているのを感じます。
また、学校で聞いてきたお話や歌も遊びの中で度々登場するので、学校での学びや様子を知れる良い機会にもなっています。
室内での遊びでは他にも、難易度の高い折り紙に黙々とチャレンジしていたり、庭にやってくる鳥や虫を観察してその絵を描いたり、自作の本を書いたり…と、普段はにぎやかに見える息子ですが静かな遊びも楽しんでいます。
クラスで流行っていたこま回しやお手玉・けん玉をずっと練習していたこともありました。
色んな物が遊びのツールになる。
そして退屈に見える時間もまた、子どもたちの創造力の糧になっているんだなと感じます。
親としては、やらないで欲しいことがなかなか伝わらない時もあるし、もっと片付けを身につけて欲しい!など悩むこともたくさんありますが、五感を使った遊びを通じて感じられる子どもたちの変化と成長は大きな喜びです。
これからもどんな遊びに出逢うかな?と楽しみつつ、見守っていきたいと思っています。
《4年生保護者》