『ひだまり』を通して感じる子どもの成長 #ブログ  #学童 | 

この春5年生になった長男は、1年生の3学期に本校に編入学しました。

長男にとって、すでに友だちの輪ができた中に入っていくのは難しかったのか、2年生になっても、なかなかクラスメートと遊ぶことができませんでした。休み時間も、先生がみんなを誘って一緒に鬼ごっこをしてくれる時以外は、一人で折り紙を折って過ごしていました。

そんな長男が『ひだまり』に通うようになったのは、2年生の5月。私が仕事を始めたことがきっかけでした。週2~3日でしたが、仕事が終わるとすぐに自転車で1時間かけて次男の幼稚園を経由し、『ひだまり』へ長男のお迎えに行きました。そして帰ってすぐに夜ご飯を食べ、お風呂に入って寝かせる…という生活は、なかなかにハードで、思い返せば、長男の様子も十分に気にかけてあげられないまま、あわただしく1学期が過ぎていったように思います。

そして訪れた夏休み、長男にとって大きな変化がありました。

『ひだまり』でつながる

その日、長男と次男と一緒に、学校のそばを散歩していました。すると、「○○!」と長男を呼ぶ声がしました。振り返ってみると、私が知らない子で、長男より少し年上に見えました。聞くと、長男より2学年上の4年生で、『ひだまり』で一緒に遊んだことがあるとのこと。その子が「遊ぼう」と誘ってくれて、気が合ったのか、それからその子とよく遊ぶようになりました。それは、長男にとって、この学校で初めて「友だち」と呼べた子でした。

そのことは、長男にとっても私にとっても、嬉しいことでした。

さらに嬉しいことに、クラスメートとのつながりも生まれました。長男のクラスメートにも、その子と仲の良い子がいて、3人で一緒に遊ぶこともあったからです。そこでクラスメートの子とも仲良くなり、2学期になると、その子が休み時間に、長男を鬼ごっこなどみんなとの遊びに誘ってくれるようになりました。

クラスの中にも心をゆるし合える友だちができたことで、長男は少しずつリラックスして友だちと関わり合えるようになりました。

『ひだまり』で広がり深まる

―同級生とのつながり―

先述した2学年上の子のおかげもあって、『ひだまり』の中でも、他の子との仲が深まっていきました。毎日一緒に泥だらけになって遊んでいく中で、少しずつ友情が育まれていきました。その中に、長男にとって親友とも呼べる、心の奥深くで信頼し合っていることが伝わってくるような友だちもできました。「また明日も続きしような!」と声をかけてもらっている様子を見て、私も嬉しくなったのを今でも思い出します。最近では、ドッヂボールが得意なクラスメートと『ひだまり』の時にキャッチボールをしていて、「『めっちゃ上手になったなぁ!』って褒められた」と嬉しそうに帰ってきたこともありました。

クラスとはまた違う、少人数での関わりの中で、生まれ、深まる友情があるのだと思います。

―上級生とのつながり―

『ひだまり』は、学校の敷地内にあることが特徴の一つだと思います。そのおかげで、『ひだまり』を利用している子どもたちは、自分達よりも遅く授業が終わる高等部のお兄さんお姉さんたちが部活をする様子や、授業後も課題に取り組む姿を間近に見ることができます。時には、『ひだまり』の子どもたちに話しかけてくれることや、鬼ごっこなどをして一緒に遊んでくれることもあります。そうした中で、高等部の生徒への憧れの気持ちや親しみ、近い将来への楽しみな気持ちや希望が湧き起こっているのを感じます。

『ひだまり』の中でも、自分より年上の子に対して憧れや親しみの気持ちがあるようで、学校行事でもその子たちの活躍を見て、自分のことのように嬉しそうに喜び話す姿があります。

―下級生とのつながり―

学年が上がるにつれて、年下の子とのかかわりも生まれてきました。特に4年生になってからは、5年生の子たちがほとんど『ひだまり』に来なくなって最高学年であることが増えたからか、1年生をかわいがる様子が増えました。

それまでは、年下の子と鬼ごっこをする時も、ただ全力で走って逃げたり追いかけたりしていたのに、最近では、相手に合わせて手加減をしてあげて、わざと捕まってあげたりするようになりました。また、『ひだまり』では、長期休みや半日授業の時には大きな段ボールを使って工作することができるのですが、その時も、長男が家づくりの親方みたいに1年生や2年生の子をリードして車や家や機械をつくっているようです。今年のお正月には「〇〇にも年賀状を出したい」と言って1年生の子に年賀状を出したり、「〇〇の誕生日にプレゼントをあげる約束をした」と言って、1年生の子に編み物でポシェットをつくってプレゼントしたりしていました。

そんな『ひだまり』での様子を見たり聞いたりする度に、成長したなぁ、ここで育ててもらったんだなぁ、と感じ、嬉しく思います。

この春5年生になった長男。6年生まで利用できる『ひだまり』ですが、例年、5年生になると『ひだまり』に来る生徒は減っていきます。でも、長男はまだまだ『ひだまり』が楽しいようで、卒業は考えていないようです。きっと、長男にとって『ひだまり』は、安心して過ごせる心地よい場所になっているのだと思います。

≪5年生保護者≫


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