テクノロジーに支えられた現代社会で、私たちはとても便利な生活を日々送ることができています。
いったいいつ頃からこのような「便利な世の中」ができてきたのでしょうか?
歴史を振り返ると、今から300年ほど前に「大きな変革の時期」があったことがわかります。
これが産業革命です。
18世紀のイギリスから始まったこの大きなうねりは、「移動(輸送)」という分野で進化することで急激に世界に広がり、世界中の人々の知恵が交わりあうことを通して、様々な分野でのその後の飛躍的な技術発展につながっていきました。
シュタイナー学校のカリキュラムでは、初等中等部から高等部へと「大きな変革の時期」を迎える9年生の理科において、「移動(輸送)」のエネルギー源としての「熱学」について学ぶことが位置付けられています。
今回の夏期講座では、「産業革命とは、一体どういうことであったのか?」ということを理科(物理)的な側面から、沢山の実験や体験を通して、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
さらには、現代を生きる私たちは今、未来に向けて何を考えなければならないのか― この大きなテーマを展望するのには短すぎる3回の授業ですが、その一端を味わっていただけたら幸いです。
<<Bコースメインレッスン担当教員 太田祥仁>>
今回のBコースは夏期講座ではめずらしい高等部のカリキュラム『熱学』です。
なかなか体験することのできない高等部のメインレッスンをこの機会にぜひ体験してみてください。
日時 | 2022年7月16日(土)17日(日)18日(月・祝) 8:50~15:00予定 8:30受付開始 |
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会場 | NPO法人 京田辺シュタイナー学校 |
対象 | シュタイナー教育に興味のある大学生以上の方 入学をお考えの保護者の方など |
定員 | A・B・Cコース各20名程度 |
参加費 | Aコース(2日間) 一般18,000円 会員・学生17,000円 Bコース(3日間) 一般25,000円 会員・学生23,000円 Cコース(3日間) 一般25,000円 会員・学生23,000円 |
申込受付期間 | 2022年6月25日(土)~7月15日(金)21:00 |
石橋美佐(3年生担任・手仕事担当)
子どもたちは、体を動かしながら数を数え、数の世界のおもしろさや美しさ、規則性などに触れていきます。その後、色鮮やかにノートにまとめ、学びを深めていきます。体と心と頭をたっぷり働かせて学ぶ2年生の数の授業の様子を、ともに体験してみましょう。
松本木綿子(英語担当)
低学年の英語では歌やゲーム、詩などを通して英語の世界に浸っていきます。
初日は1年生の授業、2日目にはその授業がどのように発展して2年生、3年生へとつながっていくかを体験していただきます。
太田祥仁(12年生生活担当、演劇・理科・建築・幾何学担当)
シュタイナー学校では、人間の成長段階と歴史の授業を関連付けて学んでいます。産業革命や、その後の「近現代」の時代を学ぶ高等部において、物理の熱学の側面から、実験や体験を通して工業技術の進歩・発展について概観していきます。具体的には機械を動かす「動力源」が石炭を使用した「蒸気機関」から、ガソリンを用いる「エンジン」へと移り変わっていくところを中心に、理論の探求と実験を繰り返していきます。
練習では、簡単な「動くおもちゃ」の製作を通して、機械仕掛けの基本的な仕組みを理解していきます。
鈴木智子 (オイリュトミー担当)
自分と世界との関係を模索する時期に世界の法則を実際に動き、感じ、体験することから自らとの繋がりを探ってゆきます。
鈴木麻(5年生担任、音楽・音楽療法担当)
このコースでは、シュタイナー学校の1~8年生の音楽の授業の一部を3日間かけて体験して頂きます。子どもになったつもりで音の世界を味わい、楽しんでいるうちに、眠っている感覚が開き、新たな意識の光が注がれていくのを感じていただけるのではないかと思います。
特別な音楽の知識や技能は必要ありません。少しですが、シュタイナーの人間観を基礎とした音楽療法にも触れていただく予定です。皆様のご参加をお待ちしています。
一日の始まりにみんなで集い、歌を歌います。
お互いの声に耳を澄ませて、感じ合いながら、歌声を響きわたらせていきましょう。
メインレッスン後の休み時間におにぎりやフルーツを食べます。(必要な方のみ各自持参)
各コース毎に一日の学びを深めます。
最終日、学びをお互いにわかち合い、共有する場を持ちます。
申込み受付は終了いたしました。