学校の経済のしくみ(参加費について)

学校の経済のしくみ(参加費について)

「参加費」という言葉に込められた思い

 一般的に「お金を払い、それに見合うサービスを受ける」ということは当たり前のことと考えられていますが、私たちは、教育の場はサービスを提供する場ではないと考えます。そしてその考えをベースに、保護者一人ひとりが共同体の一員としての自覚を持って学校の運営に参加し担っていく、という姿勢から、本校では学校に支払うお金を「授業料」ではなく「参加費」と呼んでいます。

「自己申告制」からの出発

 私たちは開校以来、参加費のあり方について、「本校を経済的に成り立たせる」「経済的な理由のみで本校に参加できない人を出さない」という二つの目標を大切にしながら、様々なかたちを模索し続けてきました。
 開校当初は「自己申告制」を採用していましたが、そのしくみは年が経つにつれ機能しなくなり、学校運営に必要な資金を集め切ることが困難になりました。そこで数年にわたる議論の末、現在の「定額参加費+星の銀貨」というしくみに移行しました。

模索し続けている「定額参加費+星の銀貨」

 このしくみは、在校兄弟の人数に配慮した「定額参加費」に「星の銀貨」と呼ぶ相互扶助制度を設けることで、経済的な理由だけで子どもたちが学校に通えなくなることがないよう考えられたしくみです。定額以上の金額が支払える家庭は「拠出」(寄付)をし、定額を支払うことがどうしても困難な家庭はそれを「利用」して定額を支払うことで、「全員の協力で全員が定額分を支払う=単年度収支を安定させる」ことを目指しています(※)。「この学校を未来に向けて養い育てていくためには、全員で定額分を支払い必要なお金を集め切ることが大切であり、私たちの責任でもある」という認識に基づいて、私たちはこのしくみを選択し、現在に至っています。

 私たちはこうした経済のしくみについて常に議論を重ね、より良い形を目指していきたいと考えています。本年度の「定額参加費」金額は既に確定していますが、次年度以降については変動する場合がありますのでご了承下さい。
(※「星の銀貨」の利用は、原則として入学後に不測の事態が生じて家計が急変し、「定額参加費」を支払うことが困難になった場合のことを想定しています。また、利用する家庭には将来の返還予定も伺っています。)


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