七草がゆ

明けましておめでとうございます。
新しい年が皆さまにとって佳き一年でありますように。
本年もどうぞよろしくお願いします。

3学期初日の1月7日。
今年も娘はお椀・お箸・布巾と、お茶碗に半分のご飯を持って、
みんなで食べる七草がゆを楽しみに登校していきました。
毎年恒例の七草がゆ、ある年はこんな風だったそうです。

 
『新年、3年生の3学期は、他クラスに先駆け1月6日に始まり
ました。全校の皆で食する七草がゆのために、七草採りを行った
のです。
 「”草の力を頂く”ためなのだから、ハウスで肥料や農薬を使っ
て育てたものを買うのではなく、本当にこの辺りに生えているも
ので出来ないだろうか?」前号でも登場した、「食と農」がテー
マの卒プロに邁進中の12年生Kちゃんの発案から、またまた楽し
いジョイント企画です。
 今回も事前に、農園を営む保護者の方に教えて頂きながら、学
校の田畑周辺をしっかりフィールドワークしたKちゃん。「せり・
なずな・はこべら・ほとけのざ、は十分ある!」。すずしろ(大
根)は3年生の畑から、すずな(カブ)は彼女自身が開墾した畑
から調達。ゴギョウは、農園周辺からおすそ分けしてもらえるこ
とになりました。
 身も締まる寒さが、陽の光でほんの少しやわらいだ1月の朝。
露にぬれた畑で、一心に草の匂いを嗅ぎ、摘み、掘り出す子ども
達の頬は、赤くほてっていました。助けに来てくれた(同じく12
年生の)Sちゃんがパクリ!と口にし「大丈夫(これはセリ)!」
と確認してあげると、「これは?」「これは?」と詰めかけたり、
まねしてそっと噛んでみたり。小一時間で大きなボール5つ分も
摘み、「みんなの七草、摘んできましたー!」意気揚々と教室へ
帰った3年生なのでした。
 今や卒業間近のKちゃんSちゃんが小学生だったころ―「苦い」
だの「塩気が足りない」だのワイワイ言いながらパックの七草を
一緒に切って食べたものでした。与えられるものを嬉々として受
け取り味わう低学年、少しずつ目覚める中学年、ちょっと斜に構
えたり白けてみたりの思春期を経て、「こんな風にしたらもっと
よいものに変えていけるんじゃないか?」という思いも、それを
実現させていける力もいつしか充ちている。そんな彼女たちをま
ぶしく思いながら、3年生たちとともに見上げる、年の初めでし
た。』
 
(学校報 『プラネッツ』69号「クラスだより」より)

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