田植えの風景

梅雨入りの候、京田辺シュタイナー学校では、園芸の授業で今年も3年生と7年生による田植えが行われました。
 
稲の苗を植えていくのは生活科を学んでいる3年生。
7年生たちは3年生をサポートする役割を担い、全体を見渡して進行を指揮する人、基準となる稲を中央に植える人、次の1列との間隔を測る人、両端で目印の紐を動かす人、3年生が植えやすいように苗を整え順に手渡してあげる人、などに分かれて作業の進行をするそうです。
7年生の娘の話に、広い視野と周りへの気配りが必要な仕事を任されるようになったのだなあ、と思いました。
 
わが家は畑をしていて、今年は畑の一角にも小さな小さな田んぼを作り、学校よりひと足早く田植えをしました。
娘は作業をしながら、そのような授業での役割分担のことや、3年生の時に体験した田植えの思い出を話してくれました。
 
思えばこの学校に編入した3年生の春、直後に大きな地震にも見舞われて、わたしたちはまだ慣れない土地で心落ち着かず過ごしていました。
自らの手足を働かせて生活を織りなす営みを学んだ3年生の体験は、新しい環境で土台をつくるための力ともなったのではと感じています。
 
幼い頃から田植えに携わってきた娘にとって、作業自体は馴染みのものだったでしょうが、先生が見守る中、クラスメイトたちと息を合わせ、下級生に心を配りつつ進めた田植えは、他にはない思いを抱かせてくれたのかもしれません。

役割を果たして上級生目線で田植えの様子を語る姿に娘の成長を感じ、頼もしく思ったのでした。
たくさんの雨とおひさまの恵みをいただいて、今年も豊かな実りがありますように。
                          n.

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