京田辺シュタイナー学校では、学校がお休みの日に1年生教室を使用して、0~2歳児の親子さんを対象とした「お日さま雨さん」という親子の会を、年に5回ほど行っています。
昨年度は新型コロナウィルス感染防止のために、残念ながら全回を休会としました。
今年度は緊急事態宣言が発令されていなかった10月と11月の2回のみ開催しました。
保護者スタッフとして、私がこの会に関わって実感するのは、子どもたちはお父さんやお母さんと一緒にいることや一緒に何かをすることが大好きだということです。
例えば、
困った時に助けてもらえる安心感の中で遊ぶことや、見てほしいときにまなざしを向けてもらえること。
手仕事をするお父さんやお母さんに時々手を伸ばして触ること。
おかたづけの時間に、一緒にテーブルを運んだり、木の実をかごの中に集めたり、きれいにひもを巻いたり、一緒に布をたたんだりすること。
うた遊びの時、おんぶをしてもらうことや、手足に触れてもらうこと。
「のどが渇いたねー。おいしいねー」って一緒にお茶を飲むこと。
何が大好きかは子どもによって違います。
大好きの味わい方も違います。
どの子にもたくさんの「大好き」があって、そこから新たな出会いやふれあいがあって、成長する姿を見せてくれます。
そんな時、お日さま雨さんの教室の中はなんだか明るくあたたかくなっていきます。
それから、お日さま雨さんの時間の中でとても素敵だなと感じることは、子どもの「大好き」や成長に大人が気づくということです。気づいて、愛しく、大切に思えることです。
そのさまざまな気づきや気持ちに大人同士が耳を傾け合った時、教室の中はまたふわっとあたたかくなります。
きっと、子育てに大切なものは目の前の子どもの中にあり、その子を見つめる大人の中にもまたあるのではないかと思います。そして、その大切なものを、自分一人ではなく仲間たちと探すことは、とても心強くて楽しい道のりなのではないでしょうか。
私にとっても、たくさんの気づきと喜びがある「お日さま雨さん」のひとときです。
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