12年生卒業演劇終了しました

コロナ禍の中、今年の12年生卒業演劇「ヨガアケル、」が6月27日に無事千秋楽を迎えました。

今年の12年生たちは、演劇が好きな子が特に多いわけではないけれど、「創作」にチャレンジしました。
テーマとして、「本当の幸せとは。他人から与えられるものではない。自分でさがすもの」(当日配布資料より抜粋)を軸に取り組んできたようです。

千秋楽後の舞台での子どもたちの晴れ晴れしい笑顔に、当該学年の親としては、ひとまずホッとしています。

今回は本番までの我が子の息抜きエピソードを紹介します。
本番1ヶ月前頃から、下校時間がだんだん遅くなりました。演劇の練習はもちろんのこと、それぞれの作業チームでの仕事がたくさんあったようです。我が子は大小道具を担当しており、家に帰ってからも、チーム内で電話をしたり、試作を作ったり、調べ物をしたりしていると就寝時間が遅くなり、親としては睡眠不足に気を揉みました。
本番が近づくにつれ、子どもの疲れもピークで、お風呂も入れずそのままリビングで寝落ちしてしまうことも度々でした。
他の保護者の話を聞いても、同じような状況でした。

そんな中、本番2週間前頃のある夜、釣り好きの息子が、
「もうやってられん!明日、釣りに行くわ。」と言い出しました。

「イヤイヤイヤイヤ、お兄さん。明日も学校ですよ。この時期に休むとかないでしょ。」と私。

「休むわけないやん。朝5時から釣りに行ってから、登校するねん。」と息子。

次の日、睡眠不足を心配している私をよそに、朝から釣りに出かける息子の姿がありました。

他の保護者の話を聞くと、「しまい込んでいたジクソーパズルを始めた」とか「ずっと楽器を弾いている」など、それぞれ好きなものに没頭している様子が伺えました。
“人はどんなに忙しくても、何かに追い込まれたとしても、好きなことを通して、自分の中のバランスを取るんだな”と改めて感じ、またそれは誰にも強要されることのない自分だけの世界なのだと思いました。
この“自分だけの世界”を高校生時代に経験できることは貴重なことだと感じましたし、これが今後の卒業プロジェクトにつながっていくのだと思います。
また、このことが今回の演劇のテーマにも通じる気がして、少しうれしくなりました。

卒業演劇までの道のりは楽しいことばかりではなかったと思いますが、飄々と過ごす息子をみて感じた出来事でした。

*卒業演劇、卒業プロジェクトについてはこちらを参照

:y…k:

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