6年生「オペレッタ」

長かった梅雨がようやく明けたころ、例年より短い夏休みが始まりました。
先の見えない情勢に、そして日々の暑さに、つい気を落としがちな私の隣で、子どもたちは、この休みの一時も逃さず楽しむことに全力を注いでいる様子。
            
子どものパワーって本当にすごい!と感じる日々です。
                       
3年生の娘が1学期に体験した羊の毛刈り。
その羊毛をほぐしておくという夏休みの課題を一緒に取り組みながら、その手触りや無心になれる時間に、私はホッと一息つかせてもらっています。

さて、そんな夏休みが始まる前。
6年生の息子が音楽の時間に取り組んできた「オペレッタ」の、保護者へ向けた発表がありました。                                    
休校が続いた1学期、ようやく登校が再開された6月から、週に2回の音楽の時間に取り組んできた「オペレッタ」。                          
「ソロで歌うねんで!1人1人違う役をやるねん。」
「セリフもあるねん。」    
「歌が長いと1人で歌うの難しいな~。」
息子が家で一番話してくれたのが、このオペレッタのこと。               
習いだした歌の練習もよくしていました。
6年生になって、急に背が伸び、体つきがしっかりし、声も少しずつ低くなりつつある息子。 
「んんんー。声が出にくいな~。」などと言いながら練習する姿には、まだまだ素直な子どもらしさを感じますが、そんな姿も少しずつ少なくなるのかなとちょっとさびしく思ったり。

そういえば、私が小学生の頃は、音楽のテストのとき、クラスのみんなの前で1人で歌うのがとても恥ずかしくて嫌でした。息子も同じように感じているのかな?と思うと、そうでもない様子。  
       
1年生から毎日の授業に、体を動かしたり、楽器を奏でたり、歌ったり、演じたり、様々な芸術が学びの手段となっているため、みんなの前で1人で歌うことも、彼にとっては日常のひとつ、のようです。
また、いつも同じクラスのみんなで取り組む、という安心感もあるようです。

そして、本番当日。                                
新型コロナウィルス感染症の影響で、現在までの学内の行事のほとんどが中止になっており、クラスの子どもたち全員に会うことも久しぶり。子どもたちの立ち居振る舞い、それぞれのソロパート、全員の声がそろった美しいハーモニー。

どの瞬間からも、この数か月会えずにいた間の子どもたちの大きな成長が見てとれた、とても貴重な機会となりました。 

「今日は、全然緊張しなかった。」帰ってきて、頼もしいことを言う息子。

思春期の始まりを迎えつつある今、親としてどのように寄り添っていくか、私も日々学びながら格闘していきたいと思います。

2学期もまた、子どもたちに素晴らしい学びの日々が続きますように。

*「オペレッタ」…音楽劇のひとつ。歌やオーケストラの演奏する音楽と、セリフの部分で成り立つ。全体が音楽中心のオペラに対し、セリフの部分や演劇的要素が大きいことが特徴。
   
                                                  I.M
 

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