せんせいの詩

「このあいだの朝ね、先生の詩だったんだよ」
ある日、2年生の娘が言いました。

毎日、朝の時間に子どもたちの詩を順番に読むのですが、それは1年生の「かがやき」(学年末に先生がその一年の子どもの様子を文章で伝えてくれる「通信簿」のようなもの)の時に先生が一人ひとりに贈ってくれた詩です。

私 「そうなの。先生の詩もあるんだね。先生が自分で作ったのかな?」
娘 「ちがうの。〇〇(娘の名)が作ったの。◎◎ちゃんと一緒に。先生のマークはハリネズミだから、ハリネズミの詩」

後日、先生とお話した際に、様子をうかがいました。
子どもたちが「先生の詩がないから作ろう!」と盛り上がった翌朝、「今日は先生の詩やで」との言葉を合図に、“先生の詩の時間”が始まったとのこと。先生は子どもたちに促されるまま座り、みんなが歌を歌い、ある子が先生役として蝋燭を持ち、詩を読んでくれたそうです。蝋燭の動きをはじめとした一連の所作は普段通り、先生と子どもたちが入れ替わった形で、詩の時間は粛々と進められたそうです。
先生は「2年生になると、子どもたちの悪戯がパワーアップしたり、注意しても聞かなかったりして、時にはぐったりと疲れてしまう事もある中で、みんながプレゼントしてくれた詩の時間は、なんだか労ってもらったような気がして嬉しかった」と仰っていました。

「イタズラ」も「いたわり」も、身体と一緒にぐんぐん成長している2年生。自我が次第に育ってきて、「先生の言う通りにはしたくない」という心と、「自分の意志で正しいことをしたい」という心とがせめぎあっている時期なのでしょう。そんな、天使と悪魔の囁き合いをたくさん経験しながら、心を豊かに育てて欲しいと願っています。

Y.T

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