新年を迎える会

寒い日が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
学校では、子どもたちは冷たい北風などなんのその、
今日も校庭を元気に走り回っています。

ちょっと遅くなってしまいましたが、今回は
学校の新年の恒例行事の様子をご紹介します。

1月7日、子どもたちが学校で
「七草」を祝ったあとの最初の土曜日、
今度は大人たちが「新年を迎える会」で盛り上がります。

新年を祝う意味と、京田辺シュタイナー学校の創立記念日(1月15日)を祝う、
2つの意味合いがこめられた会です。
会が行われるホールは、先生方とお祝い好きな保護者でいっぱいになります。

和気あいあいとした和やかな雰囲気のこの会の定番は、
ダンスとおみくじと来年の「私」に宛てて書く手紙。
それらについて少しお伝えしましょう。

ダンスは、先生の指導のもと、保護者と先生が一緒に踊ります。
みんな手をつないで、明るい音楽にあわせて、
手拍子を打ったり、くるっと回ったり。息を切らせて踊ります。
あちこちで笑い声がはじけます。

おみくじは、集まった全員でその場で作ります。
それぞれ自分の好きな言葉を小さな紙に書いて折りたたみ、
かごに集めます。そして今度は順番に引いていきます。
自分の書いた言葉が、今度はだれの元へ届くのでしょうか。
そして自分のところには、どんな言葉がやってくるのでしょうか。
皆どきどきしながら、自分の手元にやってきた小さな紙を開きます。
お互い、どんな言葉を受け取ったのか、発表し合った年もありました。
その中でなぜか、妙にぴったりした言葉を受け取る人が多く、
お互い感心したり笑ったりしました。

そして、来年の自分あてに書く手紙。
何色か用意されたきれいな封筒のうち一色を選び、
表に自分で名前を書きます。その中にその手紙を入れます。
「来年の私へ・・・」これは自分以外の人が決して読むことのない手紙で、
毎年参加すると毎年手紙がたまっていくことになります。

来年参加すれば、
今年の手紙が封筒の中に入っているということになるわけです。
それぞれが手紙を書き上げるあいだ、
会場には少しの静寂が訪れます。
去年の自分からの手紙を読む人、
素早く来年への手紙を書く人、
考え込んでいる人、様々です。

一年たつと、たいてい前の年に書いたことは
すっかり忘れているのですが、
一年ぶりにその手紙を目にしてみると
「去年の今頃、わたしはこんなことを考えていたのか・・・」と
思わずジンとくることもあります。

実は、わたしが初めて参加したきっかけは、
あるお母さんから聞いた
「新年の迎える会の持ちよりの料理は、すごく美味しい!」
というひと言でした。ずいぶん、不純な動機ですね。
そしてうわさにたがわず、
この会で頂く料理やお菓子はとても美味しいのです。
参加者は、美味しい料理やお菓子に舌鼓をうち、
おしゃべりに花を咲かせます。

今年は京田辺シュタイナー学校、開校10周年。
いつもにまして、盛り上がった「新年を迎える会」となりました。

―プラネッツ53号
「開校以来2度目の大ゲーム~2007年新年を迎える会~」
より一部使用

k/k


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