京田辺シュタイナー学校では、5年生で歴史の学びが始まります。娘のクラスでは一学期の後半に、一回目の世界史のエポック授業がありました。
「ママ、メソポタミアって知ってる?」学校から帰った娘が、おやつを頬張りながら言いました。
「うん、知ってるよ。」高校時代の怪しげな記憶を辿りながら、メソポタミアの関連語句を必死で思い出して、次なる質問に備える私に、「じゃあ、エントウインショウは?」と娘。「何それ?」。早くも旗色が悪くなった私に、娘が、身振り手振りを交えて授業の様子を教えてくれました。粘土をこねて筒形にして、そこに絵を彫り、乾いて固くなったら、柔らかい粘土で作った板の上を転がして…。メソポタミアで文字が生まれる前に作られた円筒印章なるものを作ったそうで、「とっても楽しかったから、今度、家でいっしょに作ってみようね。」と、かなりの熱中ぶりです。
数日後、姿勢を正して黙々とノートに何やら書いている娘の姿に、今日の宿題は漢字の練習かなと思いつつノートを覗くと、見慣れぬ図形がびっしり。どうやら娘は、くさび型文字の自主練習に励んでいるようです。くさび型文字って、そんなに面白いものなのかな?と思っていると、保護者会で、担任の先生から歴史の授業の様子の紹介がありました。みんなでメソポタミア時代のやり方に習い、葦の茎を粘土の板に押し付けてくさび型文字を書いたところ、鉛筆では大変書きにくかったくさび型文字が、すごく簡単に書けたそうです。また、その後の古代エジプトの学びでは学校に生えているパピルスを取って、パピルス作りもしたそうで、なんだか先生まで、目を輝かせていて楽しそうです。
更に、数日後、娘はまたもや書き取り練習に励んでいます。今度は古代エジプトの文字だそうで、鳥や動物の絵も混じっていて、とっても面白そうです。これは夢中になるのも無理はない、と微笑ましく思いながらも、そろそろ、実用的な文字の方も少しは練習してくれないかな…という思いも微かに胸に去来します。そんな矢先、娘の元に遠方に住むお友達から手紙が届きました。早速、娘がお返しに書いた手紙には、古代エジプト文字がずらり。古代エジプト文字を実用化している娘に一本取られた思いでした。
次の歴史のエポックは、二学期で、ギリシャ時代です。10月には、毎年5年生が行う古代オリンピックの競技会もあり、親子共々、楽しみです。
C.T
※5年生の歴史の学びは
こちらを、古代オリンピック競技会は
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