三校合同オリンピック

 京田辺シュタイナー学校では、メインレッスンで古代インドやエジプト、ギリシャ文明などを学ぶ世界史の授業の一環として、毎年五年生が「古代ギリシアオリンピック」を行っています。
 一昨年までは本校だけで行われていたオリンピックですが、昨年は愛知シュタイナー学園、そして今年はさらに福岡シュタイナー学園も参加して、三校合同でオリンピックを開催しました。
 前日に愛知と福岡から京田辺に来てくれた子ども達と合同練習をしたり、夜は一緒に学校に泊まり、ご飯を作って食べたりして、友好を深めたようです。オリンピック当日は、残念ながら朝から雨が降っていたのですが、室内で出来る競技はホールで行い、小雨になった時に槍投げや、円盤投げ、長距離走、リレーといった競技をレインコートを着てグランドで行いました。
 オリンピックが始まる前に「各学校でそれぞれ練習はしてきているものの、雨のせいもあり、三校合同で全体を通しての予行練習を行うことが出来ませんでした」という話が体育の教員からあった時は「大丈夫かしら・・・」と思いましたが、体育の教員が競技の種目を言って合図の太鼓をポンと鳴らすと、子ども達はみんな落ち着いて素早く用意をして、「いつもこんな風にやっています」というような感じで平然と競技に取り組んでいるのです。予行練習ができなかったなんて、聞いていなければ分からないくらい、みんな普通の様子で、子ども達の底力を感じました。
 軽やかな跳躍、力強さを感じたレスリング、美しいフォームで飛ばす槍投げや円盤投げ、チームで協力して一生懸命走ったリレーなど、どれもこれも五年生の心身共にバランスのとれた美しさが随所に現れていて、とても良かったです。そして今まで練習してきた競技に、精一杯の力で取り組んだ子ども達の姿に感動し、胸がいっぱいになったオリンピックでした。

                   n.m.

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