8年生の机

京田辺シュタイナー学校では、春休み期間中に1日だけ、卒業した12年生を除く全学年の登校日があります。

この日、子どもたちは担任の先生から「かがやき」(*)を受け取るのですが、もうひとつ大仕事があります。
それは、今までの教室から次の学年の教室に自分の机を運ぶこと。
ただし、初等・中等部を卒業する8年生は例外で、これまで自分が使っていた机をきれいに磨いて、4月に入ってくる新1年生のために準備をするのだそうです。そして自分たちは新たに高等部用の机をもらうのだとか。(おそらくその机は、12年生が卒業前に新9年生のために磨いてくれたのでは…)

ネジで高さが調節できるようになっている机とイスは、1年生の時に使ったものを、成長に合わせて高さを変えながら8年間使うので、同じ学年でも、机の高さは使っている子どもによって違います。教室の中にそのバラバラの高さの机が並んでいるのを見ると、私は、ひとり一人の子どもがその子なりに成長するということがとても自然に受け入れられているような気がして、温かい気持ちになります。

娘は8年生。先日初等・中等部を卒業し、この春高等部に進学します。小さいときから小柄で、身長順では入学以来常にクラスの前から3番目以内。それでも8年間でそれなりに高くなっていた娘の机は、4月からはまた新1年生用に低くなって、今度はどんな子と一緒に大きくなるのかな。

n*h

(*)「かがやき」とは、年度末に担任の先生、専科の先生からおくられる各生徒の1年間の成長についての手書きのメッセージです。一般にいう通信簿のようなものですが、点数評価はありません。そこに子ども一人ひとりに向けて、担任の先生から詩の贈り物があります。



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