私たちの学校には学童保育「ひだまり」があります。
きょうは、その「ひだまり」を訪れたときのことを書きます。
学校の庭のプレハブの小さな部屋が、「ひだまり」の子どもたちの居場所です。
授業が終わるしばらく前に、学童の担当の先生が準備を始め、子どもたちが”帰ってくる”のを待っています。
放課後、担任の先生と一緒に一番最初にやってくるのは1年生の子どもたち。
学童保育の先生に「ただいま」とご挨拶して元気に遊び始めます。
花壇近くにしゃがんでお話している女の子、飛び跳ね遊ぶ男の子たち、
それから次々と、少し大きな子どもたちがやって来て、異年齢の子たちが入り混じって遊んでいます。
お天気の良い日は学童の部屋から外にでて、
三年生が授業で作った小さな家も、ひだまりの子どもたちの遊び場になります。
庭のあちこちにある小さな遊び場を、先生たちが見守ります。
私もそっと外から眺めていました。
プレハブの部屋に戻ってみると、いつのまにかあちこちで遊んでいた子どもたちが集まっていました。そろそろおやつの時間なのかもしれません。
おやつはおにぎりやパンなどシンプルなものを心がけているそうです。
にぎやかなのに、どこかのんびり、ゆったりとしている「ひだまり」は、学校の敷地内にありながら、学校とは違った家庭的な暖かさにあふれています。ほんの少しの時間でしたが、子どもたちが安心できる「ひだまり」を訪れて、私も暖かな雰囲気に癒されたひとときでした。
でも、夏は暑く、冬は寒く、水場もトイレも不便、雨の日は室内だけで過ごすのは大変とのことです。
それでも少しでも良くして行こうという大人がいて、たくさんの気持ちが積み重なって改善されていっています。
春のメンテナンスでは、大きな小人さんたち(子どもたちがいないときに修理をしてくれている保護者のことを子どもたちはお助け小人さんと呼んでいます。)が床を張り替え、滑らかな床になりました。水場も、遠くまで行かなくてすむようになりました。
この暖かな空間が京田辺シュタイナー学校の一角にあるということは喜びです。
みんなで支えて行けたらいいなと思います。
T.S.
中庭の、3年生が作った家にて