学籍のこと

 京田辺シュタイナー学校に娘が入学するとき、なにしろ自分は経験したことのない学校の形なので、よくわからないことがいろいろとありました。その一つが学籍に関する事でした。もちろん、出会いの会(入学説明会)や入学前の保護者面談で説明があります。でも、それまであまり考えたことがなかった事柄だけにピンと来なかった、というのが正直なところです。

 本校は学校教育法に基づく一条校ではないので、本校に通学していても、子どもの学籍は居住地の公立小学校・中学校にあり(在籍)、公的にはその公立校を卒業したことになります。学籍のある学校(在籍校)とコミュニケーションをとり、この学校の教育に理解を得ていくことは保護者の大切な役割のひとつです。ただ、生徒の居住地は多数の市町村にわたっています。在籍する子どもの数や先例の有無など居住地によって状況は様々。どのように在籍校とコミュニケーションをとっていくかは在籍校単位でそれぞれの保護者に委ねられています。

 例えば、娘が在籍していた小学校の場合。
 毎年1回、新年度早々に在籍校の窓口の先生とその小学校に在籍している子どもの保護者とで顔合わせがありました。在籍している人数が多いこともあり、仕事の都合などで時間を合わせられない場合もありますが基本的には全家庭が出席します。その他に、代表の保護者1名が毎月学校に伺って先方の学校報や連絡事項を受け取り、こちらからも近況の報告をしたり学校報をお渡ししたりしていました。

 入学してすぐの初めての顔合わせのときは、どんな話をするのかと緊張しながらの出席でした。が、思った以上に和やかな雰囲気。今から思えばそれは、毎年の面談や月々のやり取りなど、双方が時間をかけて築いてきた関係があってのことだったのですね。

 娘は今年の3月にこの小学校を「卒業」しました。その学校に籍を置きつつ別の学校に通う子どもを6年間見守っていただいたことに、今は深く感謝しています。

 さて、その7年生の娘はただいま冬休み中。宿題と部活と自分の趣味とで、毎日を忙しく過ごしています。親としては低学年の頃ののんびりな冬休みがちょっと懐かしく、でも子供の成長も感じる年の瀬です。皆さまはどのようにお過ごしでしょうか。
 あたたかなクリスマスと、佳き新年が皆さまに訪れますように。
 今年も一年間ありがとうございました。

n*h

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