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2023年度 夏期講座「大人が体験できるシュタイナー学校」〜活動報告〜

7月15日(土)、16日(日)、17日(月・祝)、夏期講座始まって以来一番と思われるような暑さの中、今年も夏期講座を開催いたしました。

たくさんの方々がご協力、お心寄せしてくださり、参加者のみなさまが最後まで体調不良もなく、夏期講座を無事に終えることができて、大変感謝しております。ありがとうございました。

 

 

受講生のご感想

Aコース 2年生メインレッスン「かず」

Aコースは、20名の方々が参加してくださいました。
以下、アンケートより抜粋したものです。

「『かず』を計算に使うツール程度に考えていたが、それ自身が美しいもの、自然や宇宙の一部、大事な構成要素だと思えるようになった。」

「かけ算の授業を最初から受けてみたいと思いました。他のわり算やそれ以外のものも…かずともっと仲良くなれそうな気がしました。」

「ただ数を学ぶ、計算の仕方を学ぶ、問題を解くという流れの授業ではなく、木のボードを使って九九の段によって異なる星の形を導き出したり(発見した時の感動がすごい)、習った数字にまつわるお話で数がイメージしやすくとてもおもしろかったです。初めて使ったブロッククレヨンの使い方もおもしろかったですし、画用紙に描くことで集中し、習った数字や九九の法則が印象としてとても残る感じがしました。九九の段でグループに分かれて手をたたいて合わせていく、グループワークも体を通して学んでいくというのが楽しかったです。」

「先生方の愛につつまれながら、おはなしの中で学んでいく心地よさを感じました。」

「数字について深く考えることなく、算数を学ぶことが多いと思うのと、数字はドライな印象がありますが、それをアート・音楽・物語などを入れて興味を持ちながら五感を使って学んでいくのがとても良いと思いました。」

「かけ算ボードに大感動で、ただただ自分の癒しとして自宅でもやり続けたいと思います。美佐先生の『かず』で算数、かけ算に出逢えると計算苦手は育たないと感じました。」

「楽しいな、美しいな、とシンプルに思った。この2日間、シュタイナー教育に身を置くことで、自分が本来本当に好きなこと、心から楽しい、やりたいと思っていたことを思い出せて、湧き上がってきて、満たされました。」

「ボードの使い方は知っていたけれど、『その糸になったつもり』のような体を使った体験や、クレヨンの時間はとっても貴重でした。『グラデーションに塗るのはなんで?』という質問に『きれいだから』という先生のお答えにほっとしました。」

「五感を使っての教育だと思っていましたが、思考よりも体感から、音楽や遊びや喜びを感じることから取り入れる授業に感動しました。」

「数字について深く思いをめぐらせながら学ぶのだろうとは考えていましたが、体を動かしながら学ぶことはイメージしておらず、面白かったです!」

「こんなにもワクワク楽しくて、活発で、明るい授業だとは思いませんでした。中年になって、子ども心に戻り、ウキウキできた2日間、一生の思い出となりました。」

「数も英語もオイリュトミーの学習もとっても楽しく感動的な学びを体験させていただきました。」

「全ての学習活動の中に音楽がちりばめられていると感じた。初めてシュタイナー教育にふれたので、こんなにもたくさん音楽、声、音、ひびきで満たされているんだと感動した。ずっと自分が主で主体的に動いている、活動していると感じた。」

「思っていた以上に音楽にあふれていた。ミュージカルのよう。2⃣,3⃣,4⃣の国の合唱(手を叩く)では、公倍数の快感を味わいました。」

「1つ1つの動作の合間に、心地よく歌を先生が歌ってくれて自然にきいて快く入ってくるのが、知識だけでは得られない良さがあると実感しました。」

「英語の時間は、歌や体を使って、数や言葉をくり返したりお人形を使った演出やゲームなどで楽しく学べました。何より先生が笑顔で楽しそうに教えられているのがとても良いなぁと思いました。」

「オイリュトミーは、初めての体験でとても新鮮でした。相手と自分を知るというねらいがあると聞いて、なるほどなぁと感動しました。8の曲線を描くのもとても楽しかったです。」

「最後のほかのコースの発表が、まるで自分も参加したような気分になるくらい、話を聞いていて楽しかったです。」

「緊張と緩和、盛り上げと収束などがとても上手く設計されているなと感じました。言葉で『聞いて!』『静かに!』とかではなく、音や体を使いながら興味へと導き、心を落ち着かせるための音や光の使い方も勉強になりました。」

「講座を終えてからの世界(社会)の見え方が変わりました。」

「オイリュトミーなどは、全く想像のつかない世界でした。実際に体験してみると、すべての授業(分野)がつながっていて、根底に『世界はあたたかく、愛に溢れた美しいものだ』という揺るぎないことを伝えているんだ。と感じました。それは先生方の安定感とあたたかさ、愛に満ちたお人柄、知性と魅力に所以するのかなと思いました。また、実際に黒板絵も見てみたかったのですが、大変素晴らしく、そして、その授業だけで消されてしまうということにも心動き、重要性にも気づきました。」

Bコース 6年生メインレッスン「物理学」

Bコースは、19名の方々が参加してくださいました。
以下、アンケートより抜粋したものです。

「子供の為という動機で参加したが、大人の自分がとても感動できた。」

「光と闇の実験やその背景にある考え方(見えないものでも、存在していることなど)が印象に残りまし た。また、それがオイリュトミーの中で、光と影、『目を開く』などの形でも展開されていて、光と闇をさまざまな形で体験的に学ぶことができ、感動しました。」

「『物理』は学生時代の最大のコンプレックスな単元でした。伸吉先生の物理はとても身近で自分の世界で好きな分野のものでした。認識がかわりました。」

「このコースを選択して本当に良かったです。闇と光、白・黒・色はお互いを必要としているということを概念ではなく体験を通して理解することができました。」

「こんな物理を学んでいたら、人生変わっていたと思います。」

「音は震えて伝わること、光は拡散するが目に届かなければ視認できないこと、白と黒から色が生まれること。理科の不思議な現象を、『美しさ』や『気持ち』と絡めながら学んでゆけるのが非常に新鮮でした。」

「物理学ということで、もっと難解で敷居の高いイメージがありましたが、たくさんの驚き、言葉にならない『ワーッ!』とか、拍手が鳴りやまない感動の場面があったり、頭だけでなく、感情、身体をたくさん動かしてこんなふうに物理を学べるのかと、とても楽しかったです。」

「全くイメージしていなかったので、自分が子どもの頃にこういう学校があったら通いたかったなと思いました。子ども一人一人を丁寧にみて、なおかつクラスの調和を大切にされているのかなと感じました。」

「イメージはしていたが、それ以上で、物理学を通して自分のことをすごく見つめることができて良かったです。」

「受講前は文科省に認可を受けていないことから、かなりのびのびと生徒を育てている学校なのかな・・・?と少しマイナスに近いイメージを持っていたが、受講してみると暖かい校舎で、素晴らしい先生方による考えられた授業が行われていた。シュタイナーに関するお勉強はこれからですが、イメージは完全にプラスになりました。ありがとうございました。」

「暑い中、お茶を用意し、カラフルな案内板を用意し、一日中学校につきっきりで、授業のサポートをしてくださったスタッフの方々、本当にありがとうございました。実際に足を運び、授業を受け、書籍や映像からは得られなかった生の授業や学校の雰囲気、そこにいる自分が受ける印象などさまざまなことを吸収することができました。」

「世界は美しく、驚きにみちているんだなと感じました。生れた時から存在している音と光を体験を通して学んでいく様子は、一つの芸術の様でした。安心感のある教室や学校で体験的な学びをすることができました。とても素晴らしい体験でした。」

Cコース 12年生 美術「感情のその先」

Cコースは、13名の方々が参加してくださいました。
以下、アンケートより抜粋したものです。

「とても充実した3日間でした。自分1人で製作しているのでは、やれない段階を講師の先生や仲間のみなさんとともにできて、とても満足感があります。このようなノリで自分の作品制作にも向き合えるとよいです。とても楽しかったです。」

「非常に自分にとって有意義で素晴らしい時間でした。自己分析ということを絵を通してできることに感動しました。扱いにくい曖昧な部分や言語化できない心を要素にふれることができたと思います。シェアリングの時間がとても良くて先生の深みがあった意見が聴けたのがとてもよかったです。」

「思っていた以上に深いものでした。なかなか向き合うことのない部分と向き合い、そしてそれを自分で表現することの難しさと快感を味わうことができました。学生時代にこんな深い所まで向き合える時間とそれを表現する機会があるのは、とてもうらやましいし、すばらしい事だと思いました。表現することでその人の個性がより際立つ事を知ることができました。」

「自分が普段自分の感情に向き合わず生きているのがわかった。」

「快・不快、その中心を皆で考えながら意見を出し合いテーマを選んで絵を描く体験ができてとてもよかったです。また、美術のセラピーの側面も知ることができ、学校教育の本当の大切さを学べました。」

「個的な心の中の感情を色と形で表現しているのに、同じテーマ、似たテーマの絵は、ほかの人も同じような色彩や形、動きが出ることに新鮮なおどろきを感じました。そうした中でも『快』と『不快』のその先にある意識されたより高い感情を表現する時、本当に個性的で、一人一人の絵がとても貴重でおかしがたいものだと思いました。」

「自分を見つめなおす機会になりましたし、教員として生徒の作品を指導するなかで大切にしたい、忘れてはいけないと感じる言葉を細井先生から沢山いただきました。ありがとうございました。」

「新しい視点がたくさん得られたと思います。高等教育の学び自体なかなか多くあるものではないので、子どもたちの実際のようすや基本的な概念(先生自身の解釈や体験、ほかの受講生の方の考えや感じ方も含めて)に触れることができました。自分の製作体験だけではないところがいいなと思うのでシェアの時間がしっかりとあったことが特に良かったです。このテーマはもう一度受講したいくらいです。もっと書けることがあると思うのですが疲れて頭が全く働かず…すみません。とっても楽しかったです!!細井先生のお話が深くてずっとおもしろかったです。」

「まず感情の言葉の多さにびっくりー知らない自分にもびっくり。日々の生活の中では自分の気持ちを立ち止まらず流していることが多いので自分の心(気持ち)に耳を傾け、ほかの方々の深い思いについて知ることができ、有難い時間となりました。」

「シェアリングの時間を大切に先生がしてくださったので思いを受け止めたり(というか自分なりに理解)質問したり…描いて終わりの実技テクニカルな講座と違う修行の場となりました。先生から以上に受講生からの学びも多かったです。」

「とにかく自分に向き合う3日間でした。普段は嫌なこと、不快なことはぐちとして誰かに話したり、時間がたつのを待ったり、忘れようとしたりしていますが、今日はそれにきちんと向き合ってそれを自分なりに回復させていく、自分をケアしているような授業でした。」

「にじみ絵関係の描画材に関して、12年生くらいの高学年になると、幼児や低学年とは全く異なるアプローチが必要で、描画材も変わるということを知りました。」

「『美術』という苦手意識があったのですが、『何のためにあるのか』を説明して教えてくださり、とても考え方がかわりました。」

「これほど自己の中に深く入る、内省する時間になるとは思っていなかったので、とても心地よい疲労感で、心のデトックスになりました。あいまいなものに(不完全ながらもとりあえず)形を与えていく意義を感じました。一人一人絵の描き方の指導…と言いつつほとんどカウンセリングされていた細井先生すごいです。」

「感情を描く抽象画の課題でにじみ絵ならどう描いてもにじむので楽勝だと思っていたけれど、ここまで自分の感情に充てられるとは思わなかった!でも描き終わって1~2日目のもやもやが晴れた感じがして最初とは違う世界が見えている気がします。」


アンケートにご協力くださったみなさま、ありがとうございました。
来年もみなさまにお会いできることを楽しみにしております。 

夏期講座実行グループ スタッフ一同

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