よくある質問

よくある質問

「出会いの会」などで皆様からよくいただくご質問とそれに対する回答をご紹介します。

学校の形態に関して

教育や学校生活に関して

入学・編入に関して

卒業に関して

そのほか

学校の形態に関して

Q1.なぜ「NPO法人」なのでしょうか?
学校教育法に基づく私立学校として認可を受けるためには、校舎や土地の条件、建物の大きさ、設備の充実度や一定期間運営できるための資金など、かなり厳しい条件があります。京田辺市内でこの条件を満たして認可された学校をスタートするためには、何億円という資金が必要です。私たちは1994年から「土曜クラス」の活動を続けてきました。そして目の前にいる子どもたちのためにすぐに学校を作りたかったので、学校法人へ向けて条件を満たすための準備をしていくよりも、NPO法人という形態をとることにしました。学校法人化については、将来的な見通しや教育内容、その他様々な面から現在も検討中です。
Q2.公的な支援はないのですか?
NPO法人は、非営利の市民活動を支援していくために法律により定められた法人です。したがって、文部科学省から認可を受けた一般の学校法人とは違います。そのため、経済面の公的支援が受けられません。現在、NPO法人の学校の扱いについて様々な動きがありますが、今のところ確たる見通しは立っていません。
Q3.法人としての経営はどこが行っているのですか?
京田辺シュタイナー学校には学校運営をまかせられた経営者はいません。日々の学校の運営も、5年後、10年後の学校の姿を描いていくのも、全て学校に関わる大人たちが担っています。つまり、学校の運営や経済状態に積極的に関心を寄せ、支えようとする保護者の継続的な参加がなければ、この学校を維持していくことはできません。たとえば、学校の予算を調整し、参加費(学費)を集めていくのも、校舎のメンテナンス計画を立て実行していくのも、日々の細々とした学校事務を処理していくのも保護者と教員が協力して行っています。
Q4.京田辺シュタイナー学校は、オルタナティブスクールですか?
一条校(学校教育法第一条に定められた学校の総称)に対して、そうではない「もう一つの学校」という意味で、京田辺シュタイナー学校は“オルタナティブスクール”です。一方で、オルタナティブスクールには、実に多種多様な形態や学び方の学校が含まれます。クラス集団を基本とした一斉授業を行い、学校の定めるカリキュラムに基づいて学ぶ“シュタイナー学校”は、形態や学び方についてはかえって公立学校などの一条校に近いものでもあります。
Q5.何か特定の宗教に基づいた学校なのでしょうか?
特定の宗教には基づいていません。ただ、シュタイナーの教育理念の根底には、目には見えない事柄への信頼、人間の力を超えた存在への畏敬の念が流れています。シュタイナー学校での学びや活動の中にそれらの思想が生きています。本校では、4年生までは季節の流れとそれに伴う行事、日々語られる様々なお話などを通して、子どもたちと常に生活を共にするクラス担任によって宗教的なものがもたらされます。 一方、5年生からは宗教担当の教員による「宗教」の時間が始まります。これは、より現実的・物質的な世界に向かい始める子どもたちの内に、宗教的なものへのまなざしを育むための時間です。高等部になるとディスカッションや発表なども用いて授業を進めていきます。

教育や学校生活に関して

Q1.テストがないというのは本当ですか? 学力はどうして確かめるのですか?
テスト・定期考査とそれによる点数評価はありません。担任や教科担当は、授業中のやり取りや課題への取り組みなどを通して、個々の生徒の理解や定着の様子を日常的に把握しています。学年が上がるにつれ、子ども自身が自分から学ぶ態度・家庭学習も大切になるため、それぞれが自分の状態を確認するためのプリントでの学習や宿題も始まります。また、高学年以上はテスト形式の確認プリントを通して、自分で学習するということの練習も始め、基礎学習を確かなものにしていきます。
Q2.8年間担任が変わらないクラスで、子どもたちはあきてきませんか?
シュタイナー教育の特色のひとつに、1年から8年まで1人の担任が受け持つことがあります。担任教員は、独特のカリキュラムに基づいたメインレッスン(主要教科)を担当し、8年間の見通しを持ってそれぞれのクラスに適した形で授業を作り上げ、専科の教員と共に子どもたちを見守り、育てます。 子どもたちは、教員を親のような存在として、ある時期は尊敬のまなざしで、ある時期は批判の対象として、自己の成長と共に関係も変化させていきます。友人との関係も、8年間(さらに高等部4年間も)の様々な活動を通じて向き合う事でお互いの個性をよく理解し、深い絆を作っていきます。
Q3.放課後のクラブ活動は何年生からですか? どんな活動がありますか?
6年生の後半から始めています。現在は、バレーボール、バスケットボール、野球、器楽のクラブと硬式テニス同好会があります。
Q4.給食はありますか?
ありません。お弁当をご用意ください。また、毎日10時30分頃に“おにぎりタイム”という軽食を取る時間を設けています。おにぎりや果物など、簡単に口にできるものを別に持参します。
Q5.テレビやテレビゲームについて、学校の方針はありますか?
テレビやテレビゲーム、コンピューターに対しては慎重です。特に低学年の間はその時期の子どもに、より配慮のある生活習慣を作っていきたいと強く願っています。それは例えば「自分の中に像を作り出すことのできる力をこの時期にしっかり養いたい」などの理由によるものです。 子どもの成長の時々に必要な環境を作っていくことについては、ご家庭の協力なしには実現できません。学校と家庭が力を合わせて子どもを見つめ育てていくことが不可欠です。

入学・編入に関して

Q1.編入は可能ですか? また編入した子どもはなじんでいけますか?
シュタイナー教育の継続という観点から、国内外のシュタイナー学校からの編入を優先的にお受けしていますが、公立校や私立校などいわゆる一般校からの編入もお受けしています。いずれの場合も、保護者の方のシュタイナー教育への理解や志向が前提となります。中学生以上の生徒の場合は、ご本人の意思も確認します。 ※編入可能な学年は、クラスの状況(人数・時期等)により随時変更があります。 こちらのページをご確認ください。 編入後について 1.学習面・・・シュタイナー学校では教科書を使わず、じっくりと話を聞いたり観察したりしたことをイメージし、絵や文章として残していくという授業スタイルをとります。基本的にテストによる達成度確認や点数評価はなく、知識の量よりも心をよせて深く学びに入りこむことを大切にしています。また、シュタイナー教育のカリキュラムは、一般校とは異なる部分もあります。編入以前の教育環境によっては、戸惑いを覚えるケースもありますが、この学校での学びになじんでいけるよう、教員やクラスメートがサポートする中で、子どもたちは徐々にペースをつかんでいきます。 2.人間関係面・・・「12年一貫教育として1年生から共に過ごしてきたクラスへ編入して、なじんでいけるだろうか」との不安を抱かれることがあります。しかし、在校の子どもにとって転入は新しく仲間が増える喜ばしい機会です。新たな出会いは編入生とクラス双方にとって新鮮な流れを作る“新しい風”となり、じっくりと共に過ごす中で、それぞれのペースで自然な人間関係が築かれていきます。
Q2.学童保育は受けられますか?
保護者の仕事やその他の理由で授業終了後に帰宅することが難しい子どもたちを対象に、学童保育が併設されています。毎日の放課後の他、長期休みや学校代休日にも子どもたちが終日安全に過ごせるよう、複数の保育者が保育の場を支えています。学童全体の運営は学童保育に参加する生徒の保護者が中心となって行っており、日々のおやつのことから会計等の事務仕事まで、すべて話し合い分担しながら、子どもたちにとって温かな保育となるように活動をしています。
Q3.学校見学はできますか?
個別の学校見学のご要望にはお応えできませんが、申込不要にて学校を見ていただく機会として、年間6回程の学校見学会を催しています。教室見学ツアーや、教員による説明と質疑応答の時間、こどものエポックノートをご覧いただける時間などを設けており、毎回多くの方にご参加いただいています。その他、学校説明会「出会いの会」や「秋祭り&バザー」など、一般の方に参加いただける催しがありますのでその機会もご利用ください。 学校見学会の詳細はこちらのページにてご案内しております。
Q4.授業見学はできますか?
本校では、毎回の授業に子どもたち一人一人が深く集中し、心と体全体でじっくり味わうことを大切にしています。人に見ていただくことでいつもと違った学びができる半面、気持ちが分散して深く入り込めず、学びが浅くなってしまうことも少なくありません。 人間存在の中心となる「自我」を健全に育むために、幼いうちには他者の視線を意識させすぎないことも大切であると考えています。見学を希望される方が多いこともあり、数年前より授業見学はシュタイナー学校教員を目指す方の教育実習など、特別な場合のみに限ることにしています。また、大人が体験できるシュタイナー学校(旧称:大人のための夏の公開授業)、講座ガイダンス、大人の勉強会など、学校で子どもたちが受けている授業を一般の方に体験していただくこともできます。中でも、シュタイナー教育独特の授業を大人が自ら体験する「大人が体験できるシュタイナー学校」は、歌やリズムに始まり、五感全てを使って体験的に学んでいく授業の一日の流れを味わう講座として、毎年、教育関係者や学生、入学をお考えの保護者の方などが受講されています。
Q5.通学時間について何か決まりがありますか?
お子さんの年齢にもよりますが、家から学校まで1時間を目安とし、それを越える方には引越しをお願いしています。入学したての子どもにとっては、1時間以内でも電車で通うということ自体負担であり、過剰な刺激にさらされ、疲れてしまいます。低学年ではやはり近距離からの通学が理想といえます。入学を検討される際には引越しのことも念頭においてお考えください。 なお、現時点では本校独自の学籍はないので、学割による通学定期購入はできません。
Q6.特別なケアを必要とする子どもを受け入れていますか?
本校では各学年のカリキュラムに則り、担任や教科担当教員による一斉授業を行っております。現状では補助教員の加配など、特別な配慮を行う体制は整っておりません。

卒業に関して

Q1.学校の卒業資格は取れますか?
本校はNPO法人であるため、入学後も義務教育(小・中学校)の期間は法的な学籍は居住地の学校(在籍校)にあります。そのため、本校の 6年、または9年(中学校3年生にあたる)を終了しても公的な小学校・中学校卒業とは認められず、在籍校の協力と連携が必要になってきます。現在、高等部では、卒業後の進路のための公的資格を得るために、『高等学校卒業程度認定試験』の合格を目指し、11年で認定試験を受けています。
Q2.卒業生の進学先大学名などは公開していないのですか?
本校では卒業後の進学・進路については生徒自身に任せており、大学受験を目的とした指導を行っていないことから、原則として公開はしておりません。ただし、入学や編入を検討される方には、「出会いの会」にて、これまでの卒業生の進学先・進路一覧をお知らせしています。

そのほか

Q1.保護者の授業参観はできますか?
ご家族の方に子どもたちの姿を見ていただく機会としては、年例祭(学習発表会)や演劇、合唱・演奏・オイリュトミー等の発表会、研究発表(卒業プロジェクトやミニプロジェクトなど)、特定学年での誕生会、秋祭り・バザーなどの各種行事を設けております。
Q2.写真撮影・動画撮影について
子どもたちの写真はもちろん、色とりどりのノートや様々な作品も、その子どもおよび保護者の方に属するプライベートなものです。また、自分たちで作り上げた作品や、その場でしか生まれないものを大切にしている本校としましては、写真・動画という形に切り取られた一部分だけが、不特定の方の間で保有・利用されることについてはご遠慮いただいております。ノートや作品、黒板絵などにつきましては、ノート展や秋祭り・バザー、学校見学会、出会いの会など、直接ご覧になることのできる機会がたくさんありますので、ぜひおいでいただき、直に見ていただきたいと思います。

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