先日、冬の小さな祝祭「アドヴェントガーデン」が行われました。
アドヴェントガーデンは1年生と2年生の行事なので、2年生の娘は今年で最後です。最後となるとより感慨深いもので、爽やかな針葉樹の香り、大好きな先生のお話、微かに響くライアーの音、ささやかな灯火、その空間から届くあらゆるメッセージにジーンときました。一つ一つはささやかだけれど、奥深いこの経験が娘の成長を支えてくれるのだと、スパイラルを歩む娘の姿を見守りました。
行事が終わると、火を灯したりんごろうそくは家に持って帰ります。娘の両手に包まれ、大事に大事に運ばれて帰宅しました。
娘には、このりんごろうそくを使った大切にしている時間があるのです。いつもの寝る前の本の読み聞かせタイムが、この時期だけは部屋を真っ暗にしてりんごろうそくに火を灯し、その明かりで大好きな本を読んでもらう、という時間です。部屋を真っ暗にして、シュッ!とマッチを擦ると、暗闇の中から本がほわっと現れてとてもワクワクします。
普段は自分で本を読む5年生の兄もこの時間が大好きで、雰囲気が漂うとササッと寄ってきます。小さな灯火を真ん中にピッタリひっついて、一緒にお話を味わうその瞬間は、家族の至福のひとときです。
本を読み終わった後、兄妹どちらが火を消すかで少々揉めるのも毎年恒例です。ろうそくが短くなる頃には、火を消す問題の折り合いもついてきて、ふたりの関係にも静けさが訪れます。豊かな静けさが順々に揃ってくると、あぁ、もうすぐクリスマスだなぁと感じるのです。優しい光と部屋に満たされた蜜蝋の香りが子どもたちを夢の世界へと導いてくれるのか、いつもよりも早々と眠りについてしまいます。
華やかさは無いけれど、とっても幸せな我が家のクリスマス。
みなさまも、素敵なクリスマスをお過ごしください。
k.y
過去のアドヴェントガーデンの様子はこちらをご覧ください。
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