京田辺シュタイナー学校は、教師と親が知恵を出し合い、
力を出し合って運営している学校です。
といっても、ピンとこないかもしれませんね。
こう言ったらどうでしょう?
「この学校には経営をまかせられた
社長のような立場の人はいません。」
トップダウンで何かが決まるという仕組みはないのです。
だから、この学校の保護者は、もしかしたら
一般の学校の保護者より「しんどい」と言えるかもしれません。
保護者一人一人が、学校の運営に関心を寄せ、
支えようとする姿勢が必要とされるからです。
そうした運営の仕組みを端的に表しているのが、
月に2回ほど開かれる「運営会議」という会議です。
この会議には、教員、各クラスの代表者、
理事(教員・保護者から成る)、事務職員のほか、
保護者の誰が参加してもOKという開かれた会議です。
参加費(いわゆる授業料)のこと、
学内イベント(例えば秋祭り&バザー)のこと、
教師会からの報告や、学校の清掃に関することまで、
さまざまのことがこの会議で討議されます。
たっぷりと時間をかけて。
だから会議が終わる頃には、
参加者はへとへとになっていることもあります。
けれども、学校にとって大事な懸案を、
何回もの運営会議を経て決議に至ることが出来たときには、
参加者の間にはある種の充実感が広がっているような気がします。
時折り、遅くまで話し合われた運営会議のあとに、
会議に参加していたお父さんたちは「2次会」と称して近くの居酒屋へ。
そこでも、学校のことを熱く語り合う
お父さんたちの姿が見られるようですよ。
k/k