パソコン実習

三学期の終わりに、娘のいる9年生のクラスでパソコン実習がありました。
例年この実習が終わるとパソコンを使えるようになるため、娘も以前から楽しみにしていました。

二日間の実習の初日、学校から帰った娘がおやつを頬張りながら色々と報告してくれました。
「電線をたくさんつなげて計算できる機械をつくったよ。」
少し前の学年会で担任の先生から説明があったのですが、今回の実習は「仕組みを理解した上で道具を使うことを大切にしたい」という考えから、コンピューターのしくみについて学ぶのだそうです。

「パソコンって1と0だけで計算してるんだよ。」
「全ての数を1と0だけで表せるんだよ。例えば・・・」
理系オンチの私は、わが子がこんなことを理解できるのかと驚きながら、娘の説明に耳を傾けました。
それでも、というか案の定、私には理解しきれなかったのですが、後日先生に詳しく説明していただく機会がありました。
実習では、コンピューター内での情報伝達に使われる「2進法」と「論理回路」について学んだ後、ごく簡単な「リレー式計算機(加算機)」を作り、回路図どおりに配線をつないで簡単な計算をしたそうです。
実際に配線をする前に「1の時に手をあげる役の人」と「0の時に手をあげる役の人」が回路図のとおりに並んで計算をするという、「人力2進法計算機」の体験もしたそうで、なんともこの学校らしくて面白いなぁと思いました。

二日間の実習が終わった後、パソコンを使用するにあたっての注意事項について各家庭で考えました。
「リビング等の大人の目の届くところで使用する」「スマホは使わない」などといった10年生の共通ルールに加え、使用時間や頻度、気を付けたいことなど、我が家でも娘と話し合ってルールを決めました。

10年生になると、文書の作成だけでなく、プレゼンや楽譜作成など、授業でパソコンを使う場面も出てくるそうです。乳幼児期、学童期とメディアにほとんど触れずに過ごしていた娘が、この先、どういう形でインターネットを通じて世界と出会っていくのでしょうか。しばらくは水先案内人として、大人の手腕も問われそうですが、その時々で程よい距離をとりながら、娘の船出を見守っていけたらと思います。
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