エポックノート

シュタイナー学校の授業では教科書を使いません。
子どもたちは、真っ白な何も書かれていないノートに、
先生と一緒に、自分たちで絵や文字を書き入れていきます。
エポック授業の間は同じテーマの話をしていきますから、
そのお話を追ってノートに描いていくと、
これが教科書のように残っていきます。
子どもたちにとっては、
自分たちが書いたノートが教科書になっていくのです。

低学年のうちは、
先生の黒板絵をそのまま描き写すことがほとんどです。
「先生が黒板に描いた絵を描き写す」と聞くと、
みんなが同じことをするのだから、
同じようなエポックノートが出来上がるような気がしませんか?
ところが同じ絵を描き写したはずのノートは、
子ども一人ひとりによって違うノートになっていきます。
ある子は、力強く色を塗り、ある子は風のようにやさしく塗ります。
一人ひとり、その子らしく、授業にひたったそのままに、
絵も一人ひとり違う趣を見せてくれます。
ノートを見れば、その時の子どもの気持ちまで
伝わってくるようです。
そしてそれこそ「世界でひとつの教科書」が出来ていきます。

京田辺シュタイナー学校では、
毎年「エポックノート展」を開催しています。
1年生から12年生までの、
エポックノートや子どもたちの作品を展示しています。
「エポックノートってどんなもの?」
「話しを聞いただけでは分からないな」と思って下さったなら、
ぜひ一度「エポックノート展」に足をお運び下さい。
今年は7月12日(火)から17日(日)まで、
京田辺市中央図書館の「ギャラリーかんなび」でお待ちしております。
詳しくは学校HPをご覧ください。

k/k

※公益財団法人 京都地域創造基金を通し、
「未来への種」に頂いたご寄付は、
エポックノートの購入にも使わせて頂いております。
子どもたちにとってエポックノートは
自分が成長してきた記録でもあります。
年月が過ぎても、いえ年月が過ぎるほどに
“あの時の自分”が詰まった大きく、分厚いノートは
大切なものになるようです。
ご寄付くださいました皆さま、ありがとうございました。


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